情報量の爆発的な拡大が利益を牽引
日米の四半期決算もピークを迎えたようだが、急落銘柄が多数散見される。ネットフリックス(▼14%)、フェイスブック(▼20%)、ツィター(▼20%)と総資産の五分の一が吹っ飛んだ銘柄もある。ただ、愚生の個人的見解だが、その分野で圧勝しているフェイスブックやツィターは、時間はかかるだろうが株価は回復すると思う。なぜなら、利用者や加入者が多少変動したところで、情報量の爆発的な拡大が市場や利益を牽引するからだ。しかし、FANG銘柄の中で、ネットフリックスだけは苦戦する気がする。それは、ウォルト・ディズニーが自前の動画配信を軸にした「コンテンツ王国」を構築しようとしているからだ。ディズニーが21世紀フォックスのコンテンツ資産を買収することが両社の臨時株主総会で正式に決まった。フォックスが持つ「アバター」などの人気映画や、テレビ番組の権利がディズニーに移る。この結果、ディズニーは子供向けアニメから大人向けまで独自コンテンツを揃えた。ディズニーは大型買収で、「スター・ウォーズ」シリーズの「ルーカスフィルム」、「ピクサー・アニメーション・スタジオ」、「マーベル・エンターテインメント」といった有力スタジオを次々と傘下に収めてきた。ネットフリックスの競う動画配信は、群雄割拠の世界になってきた。ディズニーは、ネットフリックスへの作品提供をやめ、2019年から自前の動画配信サービスを始める。コムキャスト、アマゾン・ドット・コムやアップルなども動画配信に注力する中での競争だ。今年の米興行収入ランキングは現時点までのトップ10作品中5つをディズニー、1つをフォックスの作品が占めるという。売上ベースでは、米国全体の興行収入の4~5割をディズニーが支配する。こういう状況下で、ネットフリックスの加入者の伸びが鈍化したことは、市場関係者の不安を煽ったのだろう。愚生も、怖くなって決算発表前後の二回に分けて、すべてのネットフリックスの株を売却した。この先、上昇上するかもしれないが、もう一度持つ気にはなれない。コンテンツ勝負なら、ディズニーにかなわない。そして、体力勝負ならアップルやアマゾンとの競合となる。前門の虎、後門の狼という状況だ。
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