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2018年8月 3日 (金)

今日を正しく読む者が、明日の影を嗅ぎ分ける

Pb12 アップルなど「GAFA」と呼ばれる米IT大手4社の2018年4~6月期決算がまとまった。グーグルやアマゾン・ドット・コムが一段と収益力を高める一方、個人データの扱いがリスクとして浮上したフェイスブックは減速し、大きく株価は下落した。ところで、GAFAとは、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルを指す。FAANGやFANGから、とうとう「ネットフリックス」は抜けた。また、MAGAとはマイクロソフト、アマゾン、グーグル、アップルを指す。これからも、ネットフリックスとフェイスブックの頭文字が抜け落ちた。いろいろな成長企業を指す略語が混在する中で、いったい何が正しいのか自分で判断しなければ投資にならない。ここ数日の市場を見れば、短絡的な見方で、株価は大きく騰落した。また、テレビの解説者や評論家の意見を鵜呑みにすることは出来ない。今朝も、今はITバブル(2000年頃)の状況に似ていると解説者は話す。しかし、ITバブルを知っている愚生には、どこが現状と似ているのか理解に苦しむ。また、今朝のモーサテでは、マイクロソフトはクラウドで収益を上げ有望だと解説していた。しかし、Windowsサーバがいつまでも続くとは考えにくい。ファイルサーバにしても、最近はほとんどLINUXサーバが主流だ。愚生の目には、マイクロソフトやアップル株は、二十世紀の遺産を引き継いでいる気がして、買う気にはなれない。昨日は、アップル株の時価総額が1兆ドルを超えたことを囃して、全般的に株が買われた。その中で、フェイスブックやアマゾン株なども、買い戻された。売られ過ぎた株が、買い戻されて元に戻りつつあるのだろうか。愚生には、ネットワークの高速化の中で、SNSやクラウド、そしてネットインフラを介したサービスなどは、個々の企業はともかく、一段と進むと思う。個人情報の不正利用が発覚から、欧州で一般データ保護規制(GDPR)が施行された。フェイスブックは、この結果、6月末の欧州の1日当たりの利用者数は3月末と比べて300万人減った。北米の利用者数も横ばいだった。しかし、その決算は過去最高益を更新したが、決算翌日の株価は約20%も急落した。そうは言っても、今後もSNSは大きく拡大するはずだ。そして、その恩恵を最も受けるのはフェイスブックだろう。ところで、巨大企業GAFAの研究開発費の総計は4~6月期だけで180億ドル(約2兆円)を超える。アマゾンの場合、ホンダの1年分の研究開発費を3カ月で使う。投資先は、自動運転や仮想現実感システム、AIを使った画像解析による医療などだ。今は収益を生まない事業に、GAFAが投資していることも彼らの強みだ。また、今後も長期に亘って伸びる事業にクラウドサービスがある。アマゾンの場合、前期は売上高で全体の12%にすぎないクラウドが、営業利益の55%を稼いだ。この分野ではクラウドを通じてグーグルも猛追している。また、パソコンOS事業から脱して業績が上向くマイクロソフトもクラウドがけん引役だ。いずれにしろ、インターネットの高速化が爆発的に進む昨今に、過去の統計や歴史を重ね合わせも、現在の経済トレンドは読めない気がする。そう考えると、今日を正しく読む者だけが、明日の影を嗅ぎ分けることができる気がする。

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