アマゾン株が1兆ドルに到達
アマゾン・ドット・コムの時価総額が、4日、初めて1兆ドルに到達した。米国株の活況は、アマゾンを含む主要ハイテク株による押し上げ効果だ。どうも、貿易戦争や新興国不安など世界経済の先行きに不透明感が高まるなか、成長が見込める少数の銘柄に資金が集中しているようだ。投資家はNAFTA再交渉や、米国による対中国への関税第3弾発動の有無を見極めようと、様子見姿勢。そのため、ダウ工業株30種平均の0.04%安。一方、下落する銘柄が多い中で、アマゾン株が逆行高を見せた。アマゾンは、午前中に米企業ではアップル株に次いで時価総額1兆ドルに到達。終値で年初来の上昇率は7割に達した。その他、時価総額1兆ドル入りの可能性は、検索大手グーグル(米アルファベット)や米マイクロソフトがある。米株相場を押し上げたのは、ハイテク株の上昇によるところが大きい。S&P500種株価指数の年初来上昇率(9.9%)のうち、アップルとアマゾン、アルファベット、マイクロソフト、ネットフリックス、エヌビディアの6社で49%を占めるという。このうちアマゾンの寄与度は15%と最も大きい。どうも、マネーは一極に集中しているようだ。海外で広く事業を展開する自動車株や資本財株は買われず、個人消費の恩恵を受けるアマゾン株が買い安心銘柄としてマネーが集中する。そうはいっても、ネットフリックス株やフェイスブック株の急落で、ハイテク株の中でも選別が行われている。フェイスブックは個人情報流用問題で、利益率が低下する見通しを公表し、時価総額が1日で13兆円も減少した。愚生も、ネットフリックスやフェイスブックの将来性を信じてはいたが、すべての株を売却した。やはり、投資という観点から言えば、次の決算を見るまで、怖くて手が出せない。一方、アマゾン株は売り残が100億ドルと言われる。多くのファンドマネージャーが、逆張りでアマゾン株を売り建てているようだ。しかし、こう株価が急上昇すれば、売り建ての解消に買いを入れるだろう。そうなれば、天井抜けの中、需給の関係位でさらに上値をつける気がする。不遇が多かった中、アマゾン株だけは、孝行してくれそうだ。
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