中国以外の通商摩擦は、一定の進展
昨日の米国株式市場は、ハイテク株主導で上昇した。アップルやアルファベット、フェイスブックといったFAANG銘柄が買われた。アップルは2.05%上昇、アマゾン・ドット・コムも1.93%高。世界貿易戦争による大恐慌勃発不安も多少和らいできたことが原因だろうか。その中で、中国との経済摩擦だけは、単なる貿易不均衡の問題だけではない。中国との知財を含むハイテク分野などでの主導権争いの要素も含んでいる。そして、二国間の貿易戦争は長期化する可能性が高まっている。一方、欧州や日本など友好国に対する交渉には一定の進展が見え始めた。どうも対中国以外の通商摩擦については、トランプ大統領が相手かまわず強硬な通商政策を押しつけることはないようだ。何故なら、友好国を中心に、欧州や日本などは、交渉のテーブルに着くステージに移行している。このような動きを受けて、米国の通商政策を巡る市場の懸念も「世界貿易戦争」から「米中貿易摩擦」へとの認識で、不安定なリスク要因が減ってきた。そのため、米中の貿易摩擦が起きても世界経済に悪影響を与えるリスクも限定的になるとの見方が強くなった。それが米国株式市場の活況な理由なのだろうか。ところで、昨晩からドル円相場は113円半前半の円安に突入した。今年度のドル円相場は1ドル=110円を割ると底堅い一方、114円台では伸び悩み、延々7カ月以上もレンジ取引にはまっていた。毎年10月下旬から年末に向けては季節的な為替需給がドル高・円安方向に傾きやすい。そう考えると、1ドル115円の突破も時間の問題かもしれない。こう考えれば、今日の東京株式市場でも、日経平均株価は買いが先行するだろう。前日の米国株の上昇や円安進行を追い風に、年初来高値を試す展開が見込まれる。愚生のように米国株式市場に直接投資している面々は、これから年末にかけての力強い上昇相場を期待したい。ただ、今日は週末要因が重しとなる。後場に伸び悩む可能性も否定できない。昨今は、貴乃花親方や平尾昌晃の遺産相続争いなど鬱陶しいニュースが多い。年末に向行けての株価高騰で、「すかっー」と気分を晴らしたいのは、愚生だけだろうか。
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