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2018年10月10日 (水)

トランプ大統領のFRBへの批判

Frn1611090830001n1  前日まで下げていたナスダック指数は、僅かに0.1%未満の上昇となった。一方、米10年債利回りは低下し3.21%となった。米国債金利上昇が一服したため、ハイテク銘柄は半導体以外で下落が止まった。ところで、株暴落や債券金利の上昇で、トランプ米大統領はインフレが問題になっていないのに、連邦準備制度が利上げを急ぎ過ぎていると批判した。トランプ氏は、FOMCが9月に今年3度目の利上げを決め、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げて2-2.25%とした後も不満を表明していた。JPモルガンは、米FRBパウエル議長の動向が株式市場に悪影響を与えていると分析している。同議長が2月に就任して以来、時価総額ベースでは1兆5000億ドルが失われているからだ。FRB議長がメディア向けになんらかの発言をするごとに、S&P500指数が平均で0.44%ポイント下げる傾向が高いとしている。実際に、これまで9回あったなかで、5回は実際に下げているという。トランプ発言は、このような事情が一連の批判の原因かもしれない。真偽はともかく、FRB議長の緩やかな利上げの軌道を維持する考えを示したことが、株式の暴落に繋がったことは否めない。愚生には、実際のところ何が要因など解るはずはない。ただ言えることは、決算開示前の時期であるからファンダメンタルの云々での下げではない。そうであれば、憶測などからの需給要因での下げなのだろう。トランプ大統領のFRBへの批判は、どれだけ為替や金利市場に影響があるかは知らないが、株価の下落防止にはプラスになってもマイナスにはならないだろう。「溺れる者は藁をも掴む」という諺がある。株価の下落で、愚生はそう言う心境なのと聞かれれば、まだまだそれほど切羽詰まった状況ではない。

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