未だにIBM信仰がある
16日は、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの決算が市場予想を上回ったことを受け、米国株が大幅反発した。S&P500種株価指数は半年余りで最大の上げとなった。S&P500は前日比2.2%高の2809.92。ダウ平均は547.87ドル(2.2%)上げて25798.42ドル。ナスダック総合指数は2.9%上昇。また、通常取引終了後に発表された米動画配信大手ネットフリックスの決算では、第3四半期決算は、契約者数の伸びが市場予想を上回った。市場引け後の時間外取引で、ネットフリックスの株価は13.5%と急伸した。米国の契約者数の伸びは109万人と、アナリスト予想の約67万4000人を大きく上回った。海外の契約者数も587万人増と、アナリスト予想の448万人増を上回った。予想より上回った原因は、アナリストが考える以上にネットワークインフラ基盤が進んだからだろう。一方、同日発表された米IBMの第3四半期の売上高はアナリスト予想に届かなかった。クラウドや人工知能(AI)といった新しい事業で成長を押し上げる戦略が上手くいっていないようだ。売上高は2.1%減の188億ドル(約2兆1100億円)となり、アナリスト予想の191億ドルを下回った。クラウド分野の売上高は10%増えて45億ドルとなったが、第2四半期の20%の伸びに比べると鈍化した。従来の大型コンピューターで一世を風靡したIBMも西日が強い昨今だ。愚生がF社に入社した1970年代は、「IBMと7人の小人」と呼ばれる世界だった。IBMと小人「バロース 、UNIVAC、NCR、CDC、ハネウェル、およびRCAとGEの7社」がメインフレーム市場で競って決着がついた頃だった。IBMの市場シェアが70%を超え、他社のシェアがあまりにも小さかった。日の丸コンピューター企業と呼ばれたF社などは、小人にも数えられずに蟻が巨象に挑むような戦いだった。F社では、IBM製品を次々に買いあさって評価していたため、コンピュータールームで容易に見ることができた。物まねというが、当時のF社にはIBM製品をまねる技術すらなかった。愚生のような大学出たての、右も左もわからない新人まで駆り出して設計していた。鉄の甲冑をつけた兵士に、子供が竹槍で挑むようなものだった。IBMのロジック回路図を見れば、素晴らしいく頭の切れる人材が設計したことがくみ取れた。当時を知る愚生には、未だにIBM信仰がある。あのブルーの横縞の入ったロゴに畏敬の念を持つ。あの美しかったIBMも、積もる年月には勝てなくなってきたようだ。そう思うと、青臭い頃に心をざわつかせた女性のことが気になった。
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