製品化した小野薬品工業の努力も評価すべし
京都大の本庶佑氏が、今年のノーベル医学・生理学賞を受賞した。免疫を抑制するタンパク質を発見し、がん免疫治療薬「オプジーボ」の開発につなげた功績による。これは、がん細胞が人の免疫力から逃れて生き延びる仕組みを阻止し、免疫細胞の攻撃力を高めて治療する「免疫チェックポイント阻害薬」だ。愚生が小野薬品工業の株を買ったことで、数年前に嫌というほど、この新しいメカニズムの薬を勉強した。薬の効果は絶大で、一部のがんに劇的な効果が確認されている。本庶氏の発見した「PD-1」というタンパク質も素晴らしいが、それを人体に使用できるまでに製品化した小野薬品工業の努力も評価されなければならない。しかし、小野薬品工業は、平成26年に新薬「オプジーボ」を発売したが株価は冴えない動きだ。素晴らしい新薬であっても、売れると薬価基準がすぐに下げられる。この結果、企業は苦労して開発しても儲けが少ない。愚生が小野薬品工業株で損をしたことも原因だが、安倍首相のルールを無視した拙速な価格改定は、いまでも納得がいかない。働いた経験のない安倍首相には、額に汗して開発した企業努力が理解できないのだろう。親の七光りという政治家が多い日本の問題点も挙げられる。いずれにしろ、本庶氏には、おめでとうと賛辞は贈りたい。しかし、世話になった小野薬品工業にたいする言及がもっとあっても良いと思うのは、愚生だけだろうか。事実、小野薬品工業が製品化しなければ、「免疫チェックポイント阻害薬」は医療分野から葬り去られる危ぐさえあった。ところで、円安効果も手伝って、愚生は今年の年間目標額を何とか越えることができた。このまま、年末まで推移すればF社基準のA評価を自分に与えても良い。もう10%程度の株価上昇が年末までにあれば、SA評価として家族連れで寿司でも食べに行こうと思う。愚生の喜びなど細やかなものだ。しかし、これで喜びが得られるのだから、愚生は費用対効果が非常に良い人間ということになる。身の丈に合った生活が、いちばん気持が良いようだ。
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