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2018年10月 6日 (土)

日本の中古スマホ事情の本音

Rweb_122804 日経新聞にスマートフォン(スマホ)市場で、中古品流通に注目が集まっているという記事があった。中古スマホをうまく使えば負担は半分に減る。しかし、日本で流通するのは新品のわずか5%だという。中古市場では、新品なら10万円前後する「iPhone」の人気モデルが3万~5万円で手に入る。何処へ中古品が流れるかといえば、日本で使われたスマホは状態が良く海外で人気が高い。そのため、多くの新興国に日本の中古スマホが輸出されている。一般的に、世界の中古スマホの流通台数は1億4千万台で新品の10%近くを占める。日本だけが例外のようだ。菅義偉官房長官が「スマホの通信費を4割下げる余地がある」と批判するのは納得できる。例えば「iPhone8」を携帯大手3社で購入した場合、端末と通信料金の2年間の総額は20万円を超える。給料が上がらない中で、通信費の占める割合が上がり、携帯大手キャリアが大儲けしている構図は看過できない。その元凶は、大手3社が売る端末には、他の通信会社で使えなくする「SIMロック」がかけられていることだという。例えばNTTドコモが販売したスマホを中古で買っても、特殊な解除作業をしなければKDDIやソフトバンクの回線では利用できない。SIMロックで顧客が他社に流れないようにした上で、携帯大手3社は年1千万台もの端末を利用者から下取りしている。実際、KDDIやソフトバンクは「iPhone7プラス」を市場価格以上で下取りする。そして、下取り価格分を新品購入時の値引きに充てることで、顧客は他社に乗り換えにくくなる。要するに顧客の囲い込みを図る。総務省は、中古スマホ端末のSIMロック解除についても19年9月に義務付けるという。今ごろ、重い腰を上げたのかと言いたい。愚生は、ずいぶん前からMVNO業者を使用している。Auから1円で買った5Sを二万三千円で売って、アップルからSIMフリーの「iPhone6」を7万円程度で購入した。実質の差額は、5万円くらいの出費になった。ただし、MVNOの通信費は1600円(税抜き)/月、カミさんのは二台目のため1100円(税抜き)/月だ。愚生の「iPhone6」は、途中で電池を自分で取り換えたため1980円使った。カミさんの「iPhone6」は中古で買ったため、二万三千円くらいだったと思う。最初の二年間は二本で20万円/(二年)弱で大手キャリアの半分くらいだろうが、三年目から四年目以降は確実に二本で通信費は10万円/(二年)以下になる。都合の良いことに、アップルは、これまでiOSの最新版を機種が古くなってもサポートしてくれている。アンドロイド端末と違い、壊れない限り機種の交換など不要だ。現状、docomoの機種ならほとんどのMVNOがサポートしている。愚生はコンピューターエンジニアだったせいでスマホに関して敷居は低い。しかし、全く知識がないと不都合時に心配なのだろうか。愚生の息子に聞けば、大手キャリアと契約している。どうも、働き盛りの金回りの良い人は、こんな小さな金額など気にしないようだ。日本で中古スマホが普及しないのは、日本人は裕福で新品を好むからかもしれない。そうであれば、いまの現状は当分変わらない気もする。

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