自分の専門を生かせない投資は容易でない
サウジアラビアの政府系ファンド(PIF)は、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が計画する第2のビジョン・ファンドに450億ドル(約5兆1170億円)出資する。1本目への拠出と合わせると、出資額は900億ドルになる。PIF会長を務めるムハンマド皇太子は、「われわれは1本目への出資で大きな恩恵を受けている。1本目への450億ドルの出資で最初の1年に多額の収入を目にしていなければ、さらに450億ドルを出資するようなことはしない」と語った。PIFは、過去に大胆な投資を行ってきた。しかし、まだ黒字化していないテクノロジー企業が多い。ムハンマド皇太子は、ソフトバンクの第2ビジョン・ファンドへの投資がPIFの資産拡大に寄与すると指摘するといっているから、自分たちが考えて投資するより、孫正義氏のファンドに投資した方が運用益が高いのだろう。そう考えると、孫氏の先々が見える卓越した知見に敬意を表したくなる。愚生も、僅かながらの投資をしている。孫氏の知見にあやかりたいものだと羨ましく思う。愚生の場合は、自分のキャリアを考えて長期投資とネットワーク銘柄に限って投資している。金の地金の売買、実物不動産、国内外のリート投資や株式、投資信託と多岐に渡ったがどれも成功したとは思えない。色々と経験を積んだ結果、自分の専門を生かせない分野の投資は容易でないことが解った。当たり前といえば、それまでだが。そう考えれば、愚生の目に容易に想像できるものは、どんどん高速化するネットワーク社会の未来だ。過去、CPUの変遷がRISCとCISCを行ったり来たりして、 今のコンピュータはSISC型が多くなった。黎明期から思えば、センター中心の大型、クラサバ、ダウンサイジング、クラウドと進むコンピューティングの世界も、スマホのような移動端末通信が主流となって大きく変わった。次の段階は、IOTだと皆が予想する。そして、間違いなくIOTは実現されるだろう。その時に、いったいどんなサービスが実現するのだろうか。その時に、最も恩恵を受ける企業はどこか。その予想を言い当てることが投資の解なのだろうが、これとて容易ではない。いずれにしても、ヘッジファンドによる短期の需給で変動する株価に迷わされないようにしたい。
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