近くを見るから船酔いする。百キロ先を見ろ。
28日、パウエル議長米国の政策金利は中立とされるレンジを「わずかに下回る」水準という発言で、金融市場で利上げ期待が萎んだ。発言を受けて、短期物米国債の利回りは低下、米国株は一段高となった。前回の「現時点では恐らく、中立金利まで長い道のりがある」との発言で株価急落を招いた修正だ。議長発言で利上げ休止観測から、予想以上に利上げ休止が近いとの思惑が強まり28日の米株式相場は3日続伸した。今回、パウエル議長が中立を「わずかに下回る」という発言を好感して、投資家は最も売り込まれた銘柄を買い漁った。S&P500種が前日比2.3%上げて2743.78で終了。ダウ工業株30種平均は617.70ドル(2.5%)高の25366.43ドルで終えた。ナスダック総合指数は3%上昇した。米国債市場では10年債利回りがほぼ横ばいの3.06%と変化なし。株価が少し回復したことで、愚生も胸がすく思いだ。「朝のこない夜は無い、夜明け前が一番暗い」と自分自身に言い聞かせていた。数日前、ヤフー掲示板アマゾンのページに「1950ドルで買って、1500ドルで損切りした。これをすべてエヌビディア株に投資する。」という書き込みがあった。エヌビディア株の下落は、米中貿易戦争やビットコインの暴落で採掘サーバーのGPU需要が減少したことが原因なのだが・・・と思った。一方、アナリストの予想ではアマゾン・ドット・コムのクラウド部門、アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)の売上高は2022年までに710億ドル、同部門の価値は約3500億ドル(約40兆円)。アマゾンの投資判断は「買い」、目標株価は2300ドルとの予想。事実かどうかは神のみぞ知る。ただ、今後の企業業績は明るい。株式投資の判断に、業績の分析をしないのかと怪訝に思った。愚生も偉そうなことは言えないが、一般に高値つかみの狼狽売りになることは多い。自分自身で確固たる信念を持たないと相場に振り回される。孫正義氏が言うように、「近くを見るから船酔いする。百キロ先を見ろ。」というのは箴言だと思う。掲示板の書き込みを見て、船を降りる人が多くなり、そろそろ底だと思っていたが、どうも正しかったようだ。
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