今回の通信障害でNTTドコモ回線に限る
今年も年末を控え、株の売却益を相殺するために、含み損の銘柄を一旦売却して買戻した。ただ、FOMC後には相場が荒れてジェットコースターのような値動きだった。愚生の理解では、FOMCの金利操作はテレビの予想通りだった。そのため株価に影響があるとは思わなかった。実際、為替はほとんど動いていない。一時的なマーケットの反応なのか、リセッションの始まりなのかどうかはわからない。ただ、いくら長期投資といっても株価の下落は嬉しいものではない。寅さんのように顔で笑って心で泣きたい気分だ。来月は、まだまだ難解な米中貿易の問題もある。一難去ってまた一難、株価を揺すって儲けようとするAIコンピューターとの戦いは、短期売買では必ず負ける。そう自分に言い聞かせて、動かないのが一番だと自重している。ところで、昨日は日本の東証でも、大きなイベントがあった。携帯電話大手のソフトバンクが、東京証券取引所1部に上場した。初値は1463円と公開価格の1500円を下回り、その後も低調に推移。終値は1282円だった。大型IPO案件として注目を集めたが、大規模通信障害やファーウェイ排除問題もあり、購入した投資家は短期に売り抜けるつもりだったのだろうか。企業価値を示す時価総額は、初値ベースで7兆35億円だったが、終値時点で6兆1371億円まで目減りした。公募価格から15%も下げだ。ただ、SBG(ソフトバンクグループ)は、ソフトバンク株の3分の1超を売り出し約2兆6000億円を調達した。親会社のSBGは、調達した資金を人工知能(AI)やロボットなど先端分野に投資する考えだという。売り出しに約束した5%とされる高い配当利回り、配当性向85%という方針は守られるのだろうか。今回の通信障害で、改めて富士通やNECの中継器を使用しているNTTドコモ回線に限ると思った。ちなみに、愚生のスマートフォンはMVNOのIIJだが、回線はドコモからの借用だ。いずれにせよ、日本政府も情報漏洩などの懸念からファーウェイ排除の方針を打ち出した。これを受けて、現行の4G通信基地局でファーウェイ製品を使用するソフトバンクは、中継器の入れ替えが必須だ。ソフトバンクとヤフーが合弁で実施している決済サービス「ペイペイ」でもセキュリティー問題が発生し難題は山積している。今後の成長戦略をどう描くのだろうか。投資家の期待感が株価に反映されるなら、もっと株価が下げてもおかしくはない?
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