高値つかみに、狼狽い売りは世の常
Bloombergに、時価総額で世界上位10位以内に入るテクノロジー企業のうち、2018年に時価総額が前年よりも増えて今年の取引が終わりそうなのはマイクロソフトとアマゾン・ドット・コムの2社のみだ(12月21日の終値ベース)という記事があった。今年はアップルとアマゾンが共に一時1兆ドル超えを果たしたが、その後は世界的な株安の流れもあり売りが膨らんで大台が割れてしまった。多くのハイテク企業の株価は、最後の四半期で大幅に下がった。下がった理由付けはいろいろあるだろう。ただ、事実は売りたい人が、買いたい人より多かったことだ。時価総額が減ったのだから、空売りで儲けた人も中にはいるだろうが、概ね損した人の方が多い。愚生のような長期投資であっても含み益を吐き出して、含み損になった。資産形成の一環として米国株を位置づけているから売る気はない。かみさんには、愚生が死んで家計が苦しくなったら少しずつ株を売却して足しにするようにと遺言してある。今回の下げは、いつまで続くのかわからないが、いずれは止まるだろう。数年は雌伏の時期があるのかもしれない。いずれにせよ、土地バブルの時は株を持っていなかったが、長期のデフレで買い替えた住宅の不動産価格が大きく既存した。リーマンショックの時は、インド株で大損した。こう考えると、何もしないのが一番良い気もする。そう思うと次第に自分に腹が立ってくる。しかし、何もしないで四六時中ボケっとしているのも刺激がなくて気が重い。今回は、資産のポートフォリオとして米ドルと米国株を持っていたのだからと、自分に言い聞かせている。高値つかみに、ろうばい売りは世の常だ。よほどのプロでない限りは、避けては通れない。人を欺いて設けるような金融取引は難しい。ただ、カルロス・ゴーンのように自分の損失を会社に付け替える浅ましさには呆れてものも云えない。
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