ポジションを外すと知覚が正常になる
金曜日にアマゾン株を全て売却したが、今から思えば市場やチャートから何度も警鐘があった。最高値を付けたのは、「9月4日の2039ドル」。その後の戻りピークは、「9/27、2012ドル」「10/17、1819ドル」「11/8、1755ドル」「12/3、1772ドル」「1/9、1659ドル」となる。11/8日のピークを、12/3で抜いたため売却を躊躇したのが失敗だった。その後、1月9日でも1659ドル止まりで、1700ドルの大台を抜くこともできず株価上昇は望めない。その間の最安値は、12月24日の1343ドルだ。時間と伴に上昇ピークは下がり、下落の底は深くなっている。先々の事は解からないが、右肩下がりの下落局面がはっきりしてきた。2000ドルはともかく、1750ドルくらいで決断できなかったのかと悔やまれる。例年、年末年始は高いことが決断の邪魔をしたようだ。年明けの1月末は株価の下落が大きい。これを逃せば、長期の塩漬けしかない。経済の景気循環から言えば、7年程度が周期だ。その間、持ち続ければよいのだが配当のない株では辛いものがある。ところで、米国がリセッション(景気後退)に突入するリスクは、エコノミストらによればこの6年余りで最も高いという。金融市場の不安定な動きや米中貿易戦争、一部の政府機関閉鎖がその背景にある。ブルームバーグが過去1週間に実施した調査によれば、今後12カ月間に米国がリセッションに陥る確率は25%と、12月に調査した際の20%から上昇した。2019年の米経済成長率予想は2.5%。昨年は2.9%になったとの見方だ。2019年7月まで成長が続いた場合は、今回の拡大局面は10年間と米国史上で最長記録となる。いずれにせよ、もう過去の経験値では、景気後退が起こってもおかしくない時期だ。そういうコンセンサスが株価を押し下げるのだろうか。平生、気に留めていないアナリストの声が耳に入るようになってきた。「無理が通れば道理引っ込む」というが、ポジションを外して欲を抑え込むと知覚が正常になるようだ。そう考えれば、グロース株はとりあえず売りだろう。いまさら言うのは遅かったが。ノーポジションになった今、今後の投資機会はあるのだろうか。余生の少なさを感じる今日この頃だ。
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