安倍首相は、国益を欠く無様な交渉をするな。
日ロの平和条約交渉は、またも進展がなかった。安倍晋三首相は、四島一括返還から二島返還に譲歩した。それを見透かすように、ロシアは二島どころか北方四島はロシア領だと認めろと言う。拙速な安倍首相は、軽く見られたのだろうか。プーチン大統領にガキ扱いされて、戦後代々の日本の首相が額に汗して進めた北方領土交渉を無にしてしまった。今のような日ロ首脳会談など、いくらしても意味がない。安倍首相の実績つくりのために日本の国益を損なって良いのだろうか。振りかえれば、森友加計問題でも安倍夫婦そろって失態をさらけ出している。愚生は北方領土交渉を安倍首相に任せれば、どんどん譲歩して、著しく日本の国益を損なう気がする。ロシアは21世紀になってクリミア半島を占領した。そして、ウクライナに攻め入って、マレーシア航空機を撃ち落とすような傍若無人な連中だ。安倍首相がロシア相手に揉み手をしたからと領土は返してくれない。欧米と歩調を合わせて、厳しくロシア制裁をすべきだ。そして、四島一括返還に立ち戻るべきだ。いいようにロシアに扱われている安倍首相を見ると歯がゆくてしょうがない。やはり、苦労を知らなく人生を生きてきた人物とは、こういうものかと情けなく思う。鳩山由紀夫と主義主張は違うが、わきの甘い所は通じるものがある。安倍首相の問題意識を要約すると、中国とも対峙しなければならないから、ロシアの問題は今、片付けておかなければならないという。しかし、ロシアはかつての大国ではない。人口も日本と同じだし、経済も技術も日本の比ではない。過去の遺産として、核兵器をもっている老大国だ。こんな国と凶暴な中国を一緒にはできない。極東地域の安定と日本の安全保障を考えるとき、ロシアなどどうでもよい話だ。仮に少子高齢化の日本に北方領土が戻ったとしても、いったい誰が住むのだろうか。日本政府内には、北方領土の島々の返還自体には「旧島民も島に戻って暮らしたいわけではない。漁業権益を除いて目立った実利はない」との冷めた声もある。平和条約を結んで、シベリアや北極圏航路の開発など日ロ協力を増せば、ロシアの国力を取り戻させることになる。自分で自分の首を絞めることになる。結果を急いだ安倍首相はロシアから足元を見られ、妥協を迫られている。こういう無様な姿を見る前に、もう交渉は止めろと言いたくなる。
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