片やホンハイの1兆円と愚生の数万円
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は、米中西部ウィスコンシン州で進める液晶パネル工場の建設を継続すると発表した。市況の悪化で中核工場の建設を凍結していたが、トランプ米大統領からの直接要請を受けて転換した。トランプもマクロンにしても、一企業の経営に立ち入りするなと言いたくなる。ここのところ、米中貿易摩擦の激化で投資環境が悪化している。そういっても台湾の郭台銘(テリー・ゴウ)に直接トランプ大統領から電話があったのでは、依頼を断り切れないだろ言う。米大統領からの電話は非常に名誉なことである。一方、相手の顔をつぶせば、何をされるかわからない。台湾出身のテリー・ゴウには断り切れなかったのだろうか。支那の共産党幹部相手に、三途の川を渡り歩いたテリーには、トランプなどは、まだ安心できる方だったのかもしれない。思い出せば、テリーは2017年にトランプと伴に記者会見し、総額100億ドルの液晶パネル投資をぶち上げた。鴻海は米国州政府から補助を引き出す手法で、「製造業の米国回帰」政策に歩み寄った。しかし、今年1月末にはこの中核工場の建設凍結が表面化した。労働者不足に加え、貿易摩擦による中国消費の減速などで、需給が一段と悪化したからだ。ただ、一度凍結したことで、パネルの技術支援を担うシャープのチームは既に解散した。建設継続の決定で急きょ呼び戻される可能性があるという。経済覇権を巡り対立する米中との間で、ホンハイは苦しい経営を強いられる。ところで、私事だがマンションの改装費用の見積もりが届いた。不動産仲介業者の知り合いと言うから、安いのかと期待したが程度の悪さに失望した。まず、見積書の書き方を知らないようだ。一式〇〇万円とある。合計金額は解かるが、欲しいのはその数値の根拠だ。単金×広さなどがなければ、数値の確からしさが検証できない。一体何を考えて、暇な愚生の時間を潰してくれたのかと腹が立った。愚生の深読みだが、同級生と言う不動産屋の店員に赤ちょうちんなどのバックマージンがあるのかと穿った見方をしてしまう。同じ金勘定でも、片やホンハイの1兆円と愚生の数万円ではずいぶん重さが違う。
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