再投資はマイクロソフトとアマゾン株
FOMCは追加利上げを当面見送る方針を示すとともに、次の動きが利下げとなる可能性にも道を開いた。6週間前には、政策金利の「幾分かのさらなる漸進的引き上げ」の軌道にあると表明したことと真逆の方針だ。昨年の12月の株価暴落で懲りたようだ。パウエル議長も株価の下落には抗しきれなかったようだ。記者会見で、世界経済の成長鈍化や金融情勢の引き締まり、英国のEU離脱や米中通商摩擦といったリスクを列挙して、姿勢の転換を説明した。しかし、これらの問題は昨今のことではないから、議長の説明には無理がある。ところで、米アマゾン・ドット・コムの1-3月(第1四半期)売上高見通しは市場予想を下回った。コスト増や小売事業の伸びが鈍化するとの懸念やインド事業の先行き不透明感などから2月1日株価は大きく下落した。昨年10-12月(第4四半期)の売上高と利益はいずれもアナリスト予想を上回ったが、重要なホリデー商戦期間に北米小売り部門の伸びが大きく鈍化したことも原因だと言う。アナリストはインドが大きな部分を占めないとなれば、アマゾンの将来の伸びは暗いからだという。過去のアマゾンの最大の失敗は、中国市場だったからだ。アマゾン・ドット・コムの売上高見通しが市場予想を下回ったことが嫌気された。そのせいなのだろうか、アマゾン株は時間外取引で一時5.8%安の1621ドルまで下落した。昨年9月の高値からの下落率が20%に達した。今後、株価が切り下げていくならどこまで下落するのだろうか。愚生が再投資するとすれば、マイクロソフト株とアマゾン・ドット・コム株と思っている。やはり、クラウドサービスの勝者が最も利益を得ると思うからだ。その他では、ニューヨーク金先物相場は今週初めて下落した。米国の非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことから、経済の底堅さが示唆されたとして、逃避先としての金の需要が後退した。愚生が投資していたころは1600ドル以上だったきがする。現在の1オンス=1322.10ドルとは隔世の感がある。
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