「ダウ理論は確実ではない」という格言
22日の米国株式市場は急反落し、主要3指数の下落率が1月3日以来の大きさとなった。米欧の製造業指標が弱く、米国の長短金利が逆転したことで、世界景気低迷への不安が強まったのが理由だそうだ。FOMC後の上昇幅を帳消しにした。3月の米製造業活動指標が予想を下回ったほか、欧州や日本の指標もさえなかった。そして、米国の3カ月物と10年債の利回りが、12年ぶりに逆転した。長短金利の逆転は景気後退入りの兆候ともみられることから売られたようだ。しかし、愚生に言わせれば、景気後退指標はずいぶん前から出ていたから、今更の話ではないだろう。何か理由をつけては、相場を揺する連中がまたも陰で暗躍しているのだろう。いずれにしても、S&P500種、ダウ工業株30種.ナスダック総合指数とすべてが下落した。愚生が株に買いを入れた途端の下落には、まだまだ尻が青いのかと思い知らされる。そうは言っても、アナリストが言うには、今ファンド勢は売り一色だという。そして、これから大暴落だと囃し立てる。「ダウ理論は確実ではない」という相場格言もある。そもそもダウ理論に限らず、確実なものなどこの世にないという戒めだ。皆がそういうなら、暴落はないと思い買いを入れたのは浅はかだったのかも知れない。そう思うと急に不安にもなる。今度は「運を待つは、死を待つに等しい」と自分を勇気づけるしかない。今回FRBがFOMCで、成長ペースが鈍化する中で2019年の想定利上げ回数をゼロとした。このハト派的な政策スタンスへの転換から株の暴落はないという説も尤もらしい。株価は市場心理の表れという側面もあるから、先々のことは分からない。ただ、不安心理からか、金利に敏感とされるS&P金融.SPSYは2.8%値下がった。週間では、昨年12月以来の大幅安だった。ところで、米アップルが動画配信サービスの開始について発表したことで、米動画配信サービス大手ネットフリックスは4.5%と大きく下げた。この手のサービスは、アマゾンプライムやHulu、ウォルトディズニーなども本格的に進出するだろうから激戦だ。5G関連銘柄と言っても、先々の競争は大変そうだ。適者生存と簡単に言うが、愚生が入社した頃の巨像IBMでさえが、目立たなくなる時代など想像はできなかった。IBMのプライベートクラウドというニッチな領域は、パブリッククラウドの世界では風前の灯だ。
| 固定リンク
「スポーツ」カテゴリの記事
- 日本代表がスペイン代表に2-1で逆転勝利(2022.12.02)
- 大谷ロスという言葉(2022.10.08)
- MLBが百家争鳴なのは結構なこと(2022.09.03)
- エンゼルスの売却は確実(2022.08.24)
- 観戦をしていた人達は溜飲が下がった(2022.08.18)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 今さらできることはない(2023.02.09)
- これで円安・ドル高が進む(2023.02.06)
- 政治家を恨みたくもなる。(2023.02.01)
- 投資家は米金融当局と闘うな(2023.01.31)
- FRBの過去の実績から判断(2023.01.30)
「株・為替」カテゴリの記事
- 取り越し苦労をするよりポジションを空(2023.02.08)
- 元お笑い芸人の井村俊哉さん(2023.02.07)
- 注目されていたFRBの声明(2023.02.02)
- ドルの続落も見込まれる(2023.01.29)
- 景気後退の影は見えないのだろうか(2023.01.27)
コメント