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2019年4月19日 (金)

テレビからネット配信への視聴者の流入が加速

Pb11 最近は、GAFAという用語が使われることが多い。しかし、以前はフェイスブック(FB)のF、アマゾン(AMZN)のA、ネットフリックス(NFLX)のN、グーグル(GOOGLE 現在は、アルファベット)のGの頭文字を合わせたFANGだった。この中から、ネットフリックスが抜けて、アップルが入ってGAFAとなった。そのネットフリックスの成長が岐路に立たされているという。16日に発表した2019年1~3月期の有料契約者の増加数は、過去最高を更新した。ところが、4~6月期は一転して成長にブレーキがかかる見通しだ。動画配信事業にアップルやウォルト・ディズニーという巨人も新規参入するからだ。利益を後回しにして、会員獲得に向け投資を優先するネットフリックスの強気な戦略には危うさも見える。ネットフリックスの1~3月期の売上高は前年同期比22%増の約5000億円。フリーキャッシュフロー純現金収支は515億円赤字。前年同期は321億円の赤字だったから収支は悪化した。その戦略もあって、アカデミー賞を受賞した「ROMA/ローマ」など、独自作品が高い評価を受けている。2018年のコンテンツ制作・調達費用は9500億円にのぼる。テレビやHBOから視聴者を奪ってきたネットフリックスは、米国では視聴時間の10%を占める。一方で、ネットフリックスの有利子負債は1兆1200億円を超えた。今後も方針は、変えないというから赤字は続きそうだ。金利動向次第で業績や株価に重大な影響を及ぼす。過去にもインターネット企業の多くは、目先の利益を犠牲にして投資を優先させてきた。競合する米アップルは、動画配信サービス「アップルTV+」を今秋に始めると発表。スティーブン・スピルバーグ氏ら著名映画監督と組んで独自作品を配信する。また、ウォルト・ディズニーも、11月に月6.99ドルでの自前の動画配信を開始する。いずれも、ネットフリックスとの真っ向勝負となる。すでに前哨戦として、ネットフリックスはアップルへの作品提供を拒否。一方、ディズニーもネットフリックスへの番組配信を打ち切った。アナログレコードからDVDのように、テレビからネット配信への視聴者の流入は加速するだろう。ネットフリックスの4~6月期の増加数の予想値は500万人。視聴料の値上げもあったせいで、過去最高だった1~3月期960万人から急落。利用者の伸びに鈍化の兆しが出てきた。前年同期と比べても8%減る予想だ。そういえば、アマゾン・プライム会員費用も年間で千円値上げした。ところで、衆院総務委員会で通信料金とスマートフォンなどの端末代金の分離を携帯会社に義務づける法案が可決した。長期契約で端末代を値引く商慣行を是正し、通信料の高止まりを改善する狙いだ。この法整備に先行したNTTドコモは、既に携帯電話の通信料金を6月から最大で4割引き下げる新プランを発表した。といっても月額1980円だから、まだまだ使用料は高い。この問題は安倍首相が音頭をとっても効果がなかったので、今度は菅官房長官が主導した。その前兆なのだろうか。愚生が一昨日乗り換えたワイモバイルは、スマホ契約を2年縛りにすると、未使用のiPhone6Sを無料でくれた。ずいぶん昔は、auからiPhone5Sを1円(2万3千円で売却)で買ったことを思いだす。後日、IIJから「ご利用終了後のSIMカードは弊社宛にご返却ください。送料はお客様負担となります。」といメールが来た。「今頃、使用済みのSIMを送れとは、いい加減しろ、総務省に言いつける」と怒鳴ったら送らなくてもよいという。理由は、金メッキをリサイクルしたいからだという。それなら、送料がお客様負担はおかしい。

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