早急に株価が回復するのでは
FRBのパウエル議長やニューヨーク連銀総裁らは、FF金利は中立水準の範囲内だという。景気・物価見通しが大きく変わらない限り変更すべきでないという見解だ。ただ、パウエル議長は5月のFOMCの終了後の会見で、次の一手は利下げであり、追加利上げはタブーに近いという。いずれにせよ、多くのFOMC参加者は追加利上げには慎重になっている。今は日本時間で、16日の午前3時半だ。米国市場の株価は回復基調だ。米中貿易戦争の第4弾のショックはあったが、トランプ大統領の株価維持方針への腐心が支持されているのだろうか。心強いのは、トランプ政権は、物価指標の落ち着きやインフレ懸念の乏しさからFRBに対する利下げ圧力を強めている。それは、トランプ大統領だけでなく、ペンス副大統領までが利下げに賛成だと口にする。これは、パウエル議長にとって大きなプレッシャーになっている。トランプ米大統領は、米中貿易摩擦に関するツイッターへの投稿で、中国は国内システムに資金を供給し、恐らく利下げを行うだろう。FRBも同様に金融緩和に動けば「ゲームオーバーで、われわれが勝利する」と述べた。トランプ大統領が再選される可能性が以前よりも大きくなっている中で、パウエル議長がホワイトハウスの意向に反する行動を取り続けることは容易でない。弱い物価指標に、主要景気指標の下振れが加われば、FRBが利下げに踏み切る可能性がますます濃厚になる。貿易戦争と言っても米国からの輸入量は、中国からの輸入を大きく下回っており、5000億ドル近くの差がある。米国は、中国製品の代わりに関税がない他国製品を買えば、多くの企業が中国から離れていく。いずれは、中国が負けることは明々白々だ。トランプ大統領が言うように、「いずれ、しかるべき時が来たら我々は中国と合意する。ただ、これまでも習氏に重ねて伝えているように、米国にとって素晴らしい合意である必要がある。」と説明する。こう考えれば、愚生は早急に株価が回復するのではと市場に期待する。捕らぬ狸の皮算用にならなければよいのだが・・・。
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