程度は違うがカルロス・ゴーンと一蓮托生
日産自動車の西川広人社長兼CEOが、報酬の虚偽記載や特別背任の罪を問われている。金額そのものはカルロス・ゴーン被告に比べて小さい。しかし、日産自動車ではこのようなことが日常茶飯事行われていたようだ。今回、西川氏と複数の役員経験者は、株価に連動して受け取る役員報酬が社内規定に違反して不当に上乗せされていた。西川氏は不正を認め、原因はゴーン体制にあると釈明して、不正に受け取った報酬を返還するという。しかし、ゴーン体制が問題であっても、株価連動式の自分の報酬が4700万円も上乗せされていれば気づくだろう。愚生だったら、西川社長と同様に報酬が多い分には目をつぶっただろう。しかし、少なければ会社に質問やクレームを言う。それが普通の下種感覚だ。多いからと言って、報酬を下げてくれとは言い出さない。愚生もサラリーマン時代には、お天道様に照らされた時期があった。昇進も昇給も同期の同僚を出し抜いていた時、周りには申し訳ないという慇懃な面をしながら、内心ほくそ笑んでいた。日産役員の全員が粉飾で報酬を貰っているのだろう。そして「赤信号みんなで渡れば怖くない」という倫理観だったのだろう。日産ではないが、愚生の知っている大企業の社長でも、平生は偉そうに社内倫理を語っていたが粉飾決算で首になった人物を知っている。どうも、倫理観や正義感といっても基準は、自分と他人に対しては違うようだ。西川氏は日産の企業統治全体を監督する立場だ。愚生ごときと同じ倫理観で良いのだろうか。そういえば、日産は5月に業績が底を打ったと投資家に説明したが、7月に見通しの修正をした。その結果、日産の4-6月期決算は純利益が前年同期から約95%減の64億円となり、営業利益率は4%から0.1%に落ち込んだ。西川氏は経営改革を成し遂げれば退任すると言明していたが、未だに居座っている。いづれにしても、西川社長は社内規定に違反して不当に上乗せした金額を受け取ったことを認めた。返還するというが、それでよいはずはない。知っていれば金品の社内での横領だ。これが分かったのは、カルロス・ゴーン前会長の側近だったグレッグ・ケリー氏が「文芸春秋」7月号のインタビューで喋ったからだ。どうも、程度は違うがカルロス・ゴーンと一蓮托生で悪事を働いていたことは事実のようだ。
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