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2019年11月 1日 (金)

晩年の一つの清算

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  愚生は、高校まで雪深い田舎で育った。日本海側の気候は、一年を通して雨や雪が多いため、いつも傘を携帯していた。東京に出てきて、雨が少ないのに驚かされた。やはり、天気が性格も反映されるのか、裏日本と呼ばれるだけあって、暗い気質の人が多かった気もする。田舎の高校時代は、一般の若者と同様に都会にあこがれていた。当時、高校の写真部に属していた。比較的に裕福な家庭だったため、親父にねだって機器だけは高級機を買ってもらった。今から思うと、二つ返事で親父の小遣いで買ってくれたことに、感謝が足りなかったことを痛感させられる。そういう経緯もあって、写真を撮るのは上手ではないが、機器だけは高級機を買った。愚生の座右の銘は、「写真はレンズで決まる。レンズから見た以上の写真は撮れない」という単純な発想だった。シルバーライフを通して、妻と旅行に行く機会が増えた。そのつど、カメラをミラーレス一眼の高級機に買い替えてきたが、どんどん重くなってきた。そこで、軽いカメラのCyber-shot DSC-RX100M5を買ってみた。数回使ってみたが、軽くて持ち運びに負担が少ない。ただ、超高感度というわけではないから、フラッシュ撮影が禁止の場所や、野外の真っ暗な撮影では使用できない。しかし、M5で撮影した写真を見て義母は、今度の写真は、はっきりときれいに撮れていると褒めてくれた。今まで高級機で撮った過去の写真よりも、M5の方が良いという。愚生は、今までの機器への投資は何だったのだろうとがっくりした。そう思うと、今後重いカメラを携帯することはないと割り切って、すべてヤフオクで売り切った。ところで、ヤフオクの即決価格で落札しても、入金が遅い人もいる。四日程は我慢してから、丁寧にメールで催促すると、動くことができない発作が起きて入金できなかったと言い訳をする。人の悪い愚生は、落札が原因で発作が起きたのかと穿った目で見たくなる。いずれにしろ、入金されたので持っていた機器は全て送付した。もっと写真の上手な人に使って頂いた方が、カメラやレンズも喜ぶだろうと思った。晩年になって、一つの清算をした気がする。

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