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2019年11月21日 (木)

趣味とは、お金の無駄使い

Sonycamerasensor 趣味というものは、お金にもならない無駄なことだとつくづく思う。ずいぶん昔、愚生が高校生だった頃、写真部に属していた。下手な写真しか撮らないが、機材だけは親父に無心して良い物を揃えた。当時はニコン-Fが全盛だった気がする。堅固なボディのせいか、ほとんどのプロカメラマンが、一眼レフカメラ(36ミリフィルム)として使用していた。その時代が長く続いた。しかし、ついにミレニアム付近から半導体の撮像素子の解像度が1000万画素を超えてきた。愚生はこの分野は詳しくはないが、1000万画素密度は、アナログとデジタルの優劣が同程度になる領域だと言われてきた。半導体の技術革新は、秒進分歩と呼ばれるドッグイヤーだ。級数的に機能が上がっていく半導体の技術革新で、愚生には勝負はデジタルの勝ちと解っていた。富士フィルムやさくらカラーの小西六などのフィルムメーカーは、複写機や医療機器にパワーシフトして生き残りをかけた。カメラも一眼レフのデジタル化から、光学プリズムを廃した一眼ミラーレスカメラが主力となってきた。愚生も、一眼レフのフィルムカメラから、コンデジ、デジタル一眼レフ、一眼ミラーレスカメラと買い換えていった。スマホの進歩が著しいため高級機を使用したからといって、簡単に差が出るように上手くは撮れない。そうこうしているうちに、還暦を過ぎ体力的にも重いカメラは旅行に持っていき辛い。もう使う気がないから重いカメラを売払って、ソニーのサイバーショットRX100M5だけにした。以前は、中古カメラの市場で売れば、二束三文だった。良くて新品の三分の一以下の値で引き取ってもらうしかなかった。流通市場がなかったことが、一番の問題だったのだろうか。しかし、最近はヤフオクやメルカリ市場に出して、中古でも希望値で売ることができる。その反面、中古を扱う業者は商売が大変なようになった。晩年になって、カメラを買う趣味も収まったと数か月前は言っていた。しかし、買うのが趣味だから、何かと屁理屈を付けて口実を見つける。普通の写真を撮るなら、RX100M5とスマホがあれば十分だ。しかし、もっときれいに撮りたいと思えば、撮像素子の大きなものを欲しくなる。RX100M51インチ(13.2×8.8㎜)CMOSの撮像素子だ。一方、リコーのGRは、APS-C(23.5×15.6㎜)だから、面積では3倍も違う。ソニーのRX1Rなどはフルサイズだから(36×24㎜)だから7.4倍だ。こう考えて行くと、一般的なスマホのカメラセンサーのサイズは
1/2.3型(6.2mm×4.6mm)が多いから、APS-Cサイズはスマホの13倍にもなる。CMOS撮像素子が大きければ良いに決まっていると、これまでカメラを買い替えてどんどん重くなってきた。それに気づいて、重いカメラを売却したのが数か月前だ。舌の乾かぬうちにまた同じことを繰り返しているようだ。ただ、買いたい欲望は抑え難い。昨日、リコーの比較的よさそうなGRに応札していたら買えてしまった。すかさず、アリババでカメラケースも買ってしまった。どんな写真を撮るかはお構いなしに、また趣味のカメラ買いを繰り返してしまった。

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