トヨタは人の死を軽く考えている
昨日、トヨタ自動車でのパワハラ休職、とその後の自殺が報じられていた。男性は東大大学院修士課程修了後の2015年4月に入社というから、つい最近の新人さんだろう。翌年に車両設計を担当する部署に配属された。そして、間もなく直属の上司から「死んだ方がいい」「なめてんのか、やる気ないの」などと暴言を浴びせられという。そして、地方の大学を卒業して東大大学院に進んだことを「学歴ロンダリングだ」と侮辱したという。ここまでやられれば、正常な人でもおかしくなるだろう。その後、適応障害を発症し、2016年から休職した。そして、復職したが仕事でプレッシャーがかかった時などに手足が震えたり、ミスが増えたりすることが続いた。周囲に「死にたい」などと漏らすこともあり、2017年10月に社員寮の自室で自殺したという。これを聞くと、トヨタは酷い会社だとつくづく思う。パワハラの原因を作った上司が、懲戒処分も受けずにその職場いることは、普通では考えられない。特に、学歴ロンダリングなどと言えば、一発で懲戒解雇にすべきだろう。トヨタの職場自体が、無法地帯と化しているのには驚かされる。こういう事実を見分すれば、トヨタの社長が何を言っても空々しい。トヨタ側はパワハラと休職との因果関係を認めたものの、自殺との因果関係は否定したというから悪質極まる。犯罪者という意識が会社にはなく、申し開きをするとは社会常識を疑う。遺族側は今年3月に労災を申請し、労基署が復帰後の実態を踏まえて自殺との因果関係を認めた。これは当然だろう。愚生だったら、トヨタの社長は何をしているのかと、会社に怒鳴り込むだろう。親御さんが「一生懸命育てた子どもがこのようなことになり、いまだに受け入れられない。今回の認定を機に、同じ苦しみを負う方やパワハラ被害が生じないよう、職場環境の改善に努めてほしい」との談話は精一杯の抑えた気持ちだろう。電通の時は、社長が辞任した。トヨタの社長はどうするか見ものだ。トヨタは人の死を軽く考えているような企業なのだろうか。
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