歴史を学ばない者は、歴史を繰り返す
中国発の「新型コロナウイルス感染症」に対する韓国国内での状況が電子版新聞に載っていた。韓国各地では、反中・嫌中の動きが拡大しているという。そして、中国人観光客が主に訪れるホテル、飲食店、美容整形外科などには「中国人のお客さまは受け入れません」と書かれた張り紙が貼られ、タクシー運転手は中国人の乗車を拒否したという。ソウル市内の美容整形外科が中国人客を受け入れない理由は、中国人客は全体の10%がだが、中国人を入れると国内顧客の予約キャンセルが多くなるからだという。また、ソウル市内のホテルでは「宿泊不可」と中国人観光客を断る。このホテルは24日までに、42件の中国人観光客からの予約分について全額払い戻し措置を取った。ホテルの関係者は「中国人ではない他の国籍の宿泊客の不安を考慮し、中国人の予約を一時的に停止した」というが、断られた中国人はどうするのだろうか。また、相次いで乗車を拒否された中国人観光客女性は「患者でもなく武漢から来たわけでもない。手当たり次第に乗車拒否するとはどういうことかと怒る。サービス業だということを、忘れてしまったのだろうか。そういえば、韓国人の身勝手さには付き合いきれないことが多い。散々、日本を誹謗中傷していて、自分が困ると手の平を返したように為替スワップや輸出管理で「ホワイト国」をねだってくる。その虫の良さというか、恩義を感じない国民性は、ほとんど全員が欠陥人間と呼ぶにふさわしい。そして、ネットでは「NOチャイナ」を煽り、「新コロナウイルスは中国の生物化学兵器」などとの噂を拡散する。昨年の半ば、反日運動が拡大した際に作られた「NOジャパン」のポスターをパロディ化した「NOチャイナ」を作る。このポスターには「ボイコット・チャイナ」「コロナウイルス」「死ぬのは嫌です」などの文言が書かれている。そして、中国人の国内への入国禁止措置を求める署名活動が起きている。「溺れた犬は棒で叩け」という韓国の諺通りだ。それに対して日本は、「窮鳥、懐に入れば、これを助く」。相手を慮る助け合いの日本文化と、隙あらば、相手の弱点を突き、止を刺そうとする韓国文化との違いだ。ところで、日清戦争を中国では「甲午戦争」と呼ぶ。古い新聞を収集・研究している中国の研究チーム「万国報館」が、英・仏・米・ロなど西洋メディアが日清戦争前後に報じたおよそ300の紙面を通して、日清戦争の状況を振り返った一冊『甲午』だ。その韓国語に翻訳された本が出版された。それによれば、日清戦争は中国が侵略に遭った戦争だった。にもかかわらず、中国に同情する報道を西洋メディアに見いだすのは難しい。西洋の各メディアはおおむね、日本を文明国、中国は野蛮とする視点で正確に報道している。また、同書は、第1章を「東アジアの火薬庫:朝鮮」というタイトルで始まる。日清戦争は朝鮮の支配権を巡って繰り広げられた戦争だ。戦場の大部分は朝鮮の東支那海と、平沢・牙山・平壌など朝鮮の地だった。しかし、当の朝鮮は、自らの運命が懸かった戦争だったにもかかわらず、それを無気力に見守るしかなかったと記されている。これは中国で出版された韓国訳の書籍だ。100年以上経た今も、同様なことが繰り返されている。「歴史を学ばない者は、歴史を繰り返す」という言葉は、韓国にぴったりだ。
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