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2020年1月25日 (土)

上昇した米国株の利益確定の口実

00049902hdk 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスは、フランス国内でも感染者2人をだした。米国では、2人目の新型ウイルス感染者を確認した。一方、米疾病対策センターは米国で3人目の確認も近く発表されると明らかにした。日米に次ぎ欧州でも発生して、全世界的な規模に拡散しそうだ。新型肺炎による死者はこれまでに中国国内にとどまっているものの、感染者は他国に拡大している。日本では2人の感染者が確認されている。そのほか、タイ、ベトナム、シンガポール、韓国、台湾、ネパール、香港でも感染例が報告されている。米国株が史上最高値圏で推移しているなかで投資家は17年前のSARSのように感染症の世界的大流行に発展する可能性を警戒したことが株価に影響した。世界各地での新たな感染症例に関するニュースが絶えず流れてきており、投資家はろうばい売りせずにいられないようだ。感染拡大に関する情報が更新されるころは、週末で市場が閉まっている。このため、まずは売っておいて、考えるのは後回しというムードが下げを加速したという。愚生には関係がないと思われていたコロナウイルスだが、このような形で影響を及ぼすとは思わなかった。S&P500種株価指数は前日比30ポイント(0.9%)下落。昨年10月以来の大幅安となった。ダウ工業株30種平均は170.36ドル(0.6%)安の28989.73ドル。ナスダック総合指数は0.9%下げた。その元凶となる中国は春節(旧正月)の連休だ。期間中は膨大な数の人が国内外へ移動する。中国政府は全ての旅行会社に対し、国内外のツアー販売の一時停止を指示したという。中国から国外への旅行者のうち、2018年は55%がパッケージツアーを利用していたからだ。愚生に言わせれば、新型コロナウイルスの感染の封じ込め対策をもっと早くからやるべきではなかったのか。中国での死亡者は既に41人に上り、確認された感染者数も800人を超えている。湖北省で確認された新たな感染者は150人に上る。今回の措置を受け、旅行会社だけでなく航空会社も打撃を受けるとみられ、中国の航空会社各社の株価は暴落している。しかし、風が吹けば桶屋が儲かるという話しを鵜呑みにはできない。愚生には新型コロナウイルスは、上昇した株の利益確定をさせるための口実に過ぎないと穿った見方をする。米国株相場は割高なため、市場は下落する理由を求めていたにすぎない気もする。新型ウイルスはその理由にされただけであろう。しかし、業績が好調だったインテルは8.1%高で終了。アメリカン・エキスプレスも2.8%高とコロナウイルスの発生とは無縁だった。

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