欲の皮が突っ張ると、ろくなことはない。
「人の不幸は、蜜の味」という朝鮮の諺がある。日本人には、とても受け入れられない内容だ。しかしながら、YouTubeで不動産関連のアップされたコンテンツを見ると、多くの騙された事件が載っている。一方、ユーチューブバーたちのカウント稼ぎの上手い投資話も多い。その中には、投資物件について細かく数値を使って解説する、信ぴょう性があると感じる内容も多い。不動産投資で失敗している人たちの共通の特徴は、よく検討もしないで営業の話を鵜呑みにしている。アパレル通販サイト「ZOZOTOWN」を売却した前澤さんならともかく、一億円を借りてフルローンで投資するなど無謀としか思えない。金利が安い昨今、頭金なしのフルローンでタワマンを購入する人も多いという。しかし、彼らは元本を返済しなければならないということを忘れているのだろうか。少子高齢化の日本において、いくら都心だとしても、不動産価格が右肩上がりなどありえない。昨年あたりから、不動産不況が警鐘されているから、ここ数年で大きく暴落するだろう。ブラックマンデー後の金融緩和が起こした土地バブルの時代(1989年前後)と似ている。当時、狂乱で土地を売買するのに、市役所の許可を取る必要があった。そのせいで、1989年頃の夏から宅地取引はほとんど止まった。土地の地上げ業者は、今度はマンションの転売で儲に走った。愚生が住んでいた駅近かのマンションも、一年で5割も価格が跳ね上がった。今の都心のマンションの高騰と似た状況だ。その狂乱時代も長い間をかけて下落して落ち着いてきたが、アベノミクス効果で都心の一部地域では再現しているようだ。いずれ、必要以上に上がったものは下がるだろう。ただ、不動産投資は、身の丈に合わない金額を借りることが多い。そして、LTVなど全く無視した投資になっている。愚生なども不動産ファンドを購入することもあったが、すべて自己資金だ。すべて自己資金なら問題はないが、不動産相場と言っても価格が需給で決まる不安定な市場だ。そんなところに、フルローンで投資するなら、優良株を借金で買った方がまだ安心する。いずれにしても、欲の皮が突っ張ると、ろくなことはない。愚生の目には、自業自得としか思えない。
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