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2020年4月17日 (金)

「待てば海路の日和あり」と分かっていても

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原油の減産合意がなされても、価格は一向に上昇しない。愚生のように、イナゴが群がるように原油ETFを買った者は多かっただろう。OPECは武漢ウイルスの感染拡大で世界経済が停止するため、加盟国産原油への需要は30年ぶりの水準に低下すると見込む。OPEC加盟国を含む主要産油国は更なる協調減産の緊急性が浮かんで見える。OPECは16日公表した月次の石油市場報告で、4-6月の加盟国産原油の平均需要を日量2000万バレル弱と予想する。1989年初め以来、OPECの生産水準がこの水準まで下がったことは過去にない。ここまで需要が減ると、減産合意を各国が完全に順守したとしても、生産量はおよそ日量2340万バレル前後となる。これでは需要を未だ370万バレルも上回る。こう考えると、原油価格の上昇は、今年度は期待ができそうもない。原油に群がったイナゴは、いつまで待てるだろうか。投資資金が潤沢であれば放置すれば良いだけだ。愚生は過去にもインド株や原油に投資した。しかし、上昇するまで待ちきれずに途中で投げた。「待てば海路の日和あり」が頭で分かっていても、短期的な欲に負けてなかなかできない。今は「風林火山」【疾(と)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し】という武田信玄の旗頭を好む年になった。亀の甲より年の劫という年齢になってしまった愚生は、今度は待てるだろうか。シェールガスの採算コストは42ドル。サウジアラビアの経済は82ドルを前提になされている。ロシアとて50~60ドルでなければ、経済は回らないはずだ。そう考えれば、いつまでも原油が低価格に放置されるとは思えない。縁起でもない話だが、手っ取り早く、どこかのテロ組織が原油施設を破壊してくれればと願うのは愚生だけだろうか。どう考えても、武漢ウイルスの完全な終息には1年はかかる気がする。それまで、買ったETFを抱え込むしかないようだ。

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