多くの人を傷ついたけという懺悔の気持ち
昨今、どこでもテレワーク流行りのようだ。愚生のような古い時代の者は、ひと昔前のテレビ会議を思い出す。当時は、回線速度が遅かったためISDNを使ったシステムだ。今から、約20年も前の昔話だ。Face to faceで話すのと違って、なにか雰囲気が伝わりにくく、まどろっこしい感じがした。その原因の一つは、遅い回線速度で映像と音声を送るためタイムラグが気になるせいかもしれない。今は、スマホでも簡単にできることが、当時はそのシステムを導入するにあたって何百万円もの投資が必要だった。そんな気持ちで、テレワークを気楽に考えていた。ところが、当事者に聞けばテレワークも結構大変だという。何時も見張られているようで、気が抜けないという。中堅くらいの社員でもそういう感じなら、入社間もない新人にとっては大変だと思った。監視する管理職は、皆が真面目にやっているか進捗をチェックする必要がある。これまでの職場以上に、頻繁に業務報告を求めるのだろう。その話しを聞いて、世の中それほど楽な仕事はないと思った。愚生も現役時代に失敗したことを思い出す。テレビ会議だと相手の雰囲気が伝わらない。そのため、優秀な若手の人物だったが、ついぞんざいな言い方で否定的な発言が出てしまうことがある。当時、愚生は親会社のそれなりポジションだった。それを忘れて、つい子会社の顔見知りでもない若手技術者に言いすぎてしまった。あとから、しまったと思ったが今でも思い出すと悔いる。彼はソフトウェアのある分野の研究で博士号をもつ人物だった。ところが、愚生の会社ときたら博士号を持つ人物は多く、何の評価もされないという酷い職場だった。自分にとって何気ないことでも、相手を委縮させるような言い方は、決してしてはならないと反省した。その後、彼は数年経って退職したと聞いたので、将来を悲観したのでなければと、今でも気になっている。サラリーマン時代を振り返ると、苦境から這い上がった自分を褒めてやりたい気分と、多くの人を傷ついたけという懺悔の気持ちが入り混じる。
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