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2020年5月10日 (日)

マイクロソフトが有利なような気がする

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マイクロソフトの最大の特徴は、売上高の構成がきれいに分散されている。構成比の1番大きなサーバー・クラウド事業でも25.9%までだ。GAFAのグーグルやフェイスブックは広告、アップルはiPhoneに依存している。一方マイクロソフトは、バランスの良い事業ポートフォリオを構成している。愚生が現役だった1990年代は、マイクロソフトはコンピューターのOS世界シェアが95%近くあり無敵企業だった。しかし、その後にマイクロソフトは、モバイルとSNS市場の戦いで敗れてしまった。検索はグーグルに負け、スマホはアップルに負け、モバイルOSもグーグルとアップルに負けた。しかし、行き詰ったマイクロソフトを3代目CEOのサティア・ナデラ氏が変えた。ナデラ氏は、Linuxやアマゾンのアレクサ、フェイスブックとも連携を進めた。その結果、アップルのiPhoneのように大ヒット商品があるわけではないが、マイクロソフトの業績は大きく回復した。現在マイクロソフトを牽引するのは、クラウドサービス『Azure』であろう。Azureのクラウド参入は後発だったが、高い成長率を記録している。コストの低さだけでなく、Microsoft Officeとの組み合わせを武器にしてユーザーを伸ばしている。その効果もあって2019年には米国防総省の防衛インフラ事業で、アマゾンを下して総額100億ドルを受注した。現在クラウドの世界は、Amazonの『AWS』とMicrosoftの『Azure』の2強体制だ。クラウドサービスの市場規模はこれから最も伸びていくと予想されているため、Azureの成長は期待できる。2020年4月29日の引け後、マイクロソフトは2020年第3四半期の直近の決算を発表したが、市場予想を上回る内容だった。武漢ウイルスの影響で、クラウドの『Azure』や電話会議用アプリ『Teams』が好調だったからだ。武漢ウイルスによる巣籠環境下でも、アマゾンと同様に力強く成長している。この先どうなるかは、見当はつかないが、マイクロソフトが成長戦略に乗ったことは確かだろう。愚生が思うに、IAサーバーの基盤OSの多くはウインドウズで構築されている。そう考えると、今後のクラウドの戦いでもマイクロソフトが有利なような気がする。愚生はそう思ってこれまで投資してきた。

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