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2020年5月24日 (日)

安倍首相は、これ以上、無能さを晒すな

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愚生の親父はサラリーマンを終えた後、趣味もないせいか政治の話をよくしていた。当時、サラリーマンの第一線だった愚生は、することがない暇な奴は、政治の話が多いと白眼視していた。しかし、そういう愚生も高齢者の範疇になったせいだろうか。黒川弘務・東京高検検事長の勤務延長問題については、安倍晋三首相が何故に拘ったのだろうかと疑問が沸く。安倍首相は、定年延長は法務省側の提案であり、官邸側はこれを了承したにすぎないと息を吐くように嘘をつく。成蹊大学法学部を裏口卒業した人物だけあって、法律順守の精神は持ち合わせていないようだ。少し利口な人物なら、前例がなく、違法とも評価されうるような勤務延長の手続を行なわなかっただろう。余人をもって代えがたいなど、人に依存した組織なら検察庁自身が危うい。現に、勤務延長からすでに3か月以上が経過したが、黒川氏は賭けマージャン以外は何もやっていない。この件を見ると、法務省の担当者が大きなポカをしている。それは、国家公務員法の勤務延長規定は検察官に適用されないという過去の政府答弁に関する議事録の存在だ。森まさこ法務大臣は、国会で過去の政府答弁があったため、「解釈を変えた・口頭決裁を経た」などと嘘をついた。そして、遡及法で補うような定年延長の検察庁法改正案を目指した。安倍首相は、モリ(森友学園事件)・カケ(加計学園疑惑)・サクラ(桜を見る会問題)で、自らの疑惑を検察に追及されたくないという気持ちがあるのではないか。直近の安倍内閣支持率は27%に急落し、黒川氏を懲戒免職にすべきだが52%にも上った。(毎日新聞世論調査)内閣支持率は、前回の40%から急落した。不支持率は64%(前回45%)に跳ね上がった。しかし、愚生は黒川氏の懲戒免職はやりすぎだと思う。辞職で十分だ。何故なら川原隆司刑事局長は、賭け麻雀のレートについて「社会の実情から必ずしも高額とは言えない」と説明したからだ。要するに、刑事局長の見解では「点ピン」であれば、賭け麻雀は犯罪とは見なさないとのお墨付きだ。愚生は麻雀をやらないが、賭けない麻雀など緊張感がなくつまらないだろう。そして、刑事局長の見解で、多くの麻雀ファンが胸をなでおろしただろう。ただ、安倍首相に対しては、即刻辞任せよ、これ以上、無能さを晒すなと言いたい。黒川氏は「安倍政権のスキャンダルをもみ消す官邸の番人」などと呼ばれてきたという。検察は、昨年年暮れにIR汚職事件で約10年ぶりに現職国会議員の逮捕に踏み切った。当然、大物議員にも捜査の手が伸びて疑獄事件になるのではないかと騒がれた。しかし、黒川氏の定年延長決定とタイミングを合わせたように、秋元司衆院議員の収賄事件として捜査が終結した。これまで安倍政権下では、小渕優子・元経済産業相の公選法・政治資金規正法違反事件や甘利明・元経済再生担当相の収賄疑惑などで、有力政治家などはことごとく不起訴となってきた。昨年10月、公選法違反疑惑などで菅原一秀・前経済産業相と河井克行・前法相が閣僚辞任に追い込まれ、それぞれに対する司法当局の捜査は、現在も進行中だ。今回の人事で、現場の検察官に官邸の意向を忖度させて、捜査に手心を加えるよう圧力をかけたのだろうか。浜矩子女史が、安倍首相を称して「アホノミックス」と切り捨てたのは、先見の明があった。

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