金融緩和を支えに株高基調は変わらない
昨日(11日)の米株式市場は、ダウ工業株30種平均が3日続落し、前日比1861ドル82セント(6.89%)安の2万5128ドル17セントで引けた。下げ幅は一時1900ドルを超え、終値でも過去4番目の大きさだった。下げた理由は、武漢ウイルスの感染「第2波」と景気回復の遅れ懸念だという。愚生は株が上がり過ぎたので、投資家が一斉に利益確定売りに走ったのだろうと思う。これまで、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は、前日に最高値を更新していた。11日は一転、5%を上回る下げだ。直近までの株高は、成長回復に向けた素地が整いつつあるとの楽観論だったという。しかし、今度の理由は、急に感染の再拡大になれば、経済活動を再び制限する必要が出てくるからだという。そして、楽観シナリオの修正が昨日の株安につながったとの後付け講釈だ。長い間株式投資をしてきたが、事前に予想していって欲しいものだ。トランプ大統領が11日にツイッターで「FRBは間違っている」と発言し、7~9月期以降、景気は順調に回復すると強調したが誰も信用しなかった。その証拠に、FRBの経済見通しで、2021年末の失業率は6.5%が下げの引き金になったようだ。投資家の先行き警戒を示すVIX指数が再び30台に乗せた。1日の上昇幅は10ポイントを超え、3月中旬以来の大きさだ。VIXは、「恐怖指数」ともいわれる。20を超えると先行きへの警戒が強まったと解釈する。しかし、愚生に言わせれば、もともと現在の株価水準は買われすぎだった。要するに、11日の株価急落は需給的な要因だろう。米国株先物の累計買い持ち高が急増して株価を押し上げた。そのため、リスク回避ムードになると、投機的に売りが売りを呼ぶ。愚生のポジショントークかもしれないが、今後の相場について、武漢ウイルスがどうなろうと金融緩和を支えに株高基調は変わらないと思う。しばらくは、感染状況で相場は振り回される可能性はある。しかし、余った金の向かう先は当面は株式市場しかない。東京も都知事選が始まる前に「東京アラート」を解除した。小池知事のパーフォーマンスだったから、深い意味は知らない。今日からは、休業要請解除・緩和のロードマップでパチンコ店やゲームセンター、インターネットカフェなどが対象の第3段階「ステップ3」に進む。飲食店の営業時間は酒類の提供も含めて午前0時までに繰り下げられる。そして、19日からは都県境を超えた旅行も自由になる。愚生の残された余命を大切に使いたいものだ。ところで、昨日の将棋名人戦は、魔太郎が勝った。愚生のシナリオ通り進めば、藤井棋聖、渡辺名人が誕生する。愚生は魔太郎には批判的だが、最実力者であることは衆知の事実だ。
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