武漢ウイルスで、不景気の株高
22日の米国株式市場は、ハイテク株を中心に買いが入り、主要3指数がそろって上昇して終了した。武漢ウイルス感染が再び拡大していることに懸念はあるが、それに対する政府の一段の景気刺激策が導入されるという期待を背景に、ナスダック総合株価指数は終値での最高値を更新した。マイクロソフトやアップル、アマゾン・ドット・コムの買い注文で指数は過去最高を更新した。ただ、米国では、武漢ウイルスが南部や南西部の一部の州で、新規感染者が過去最多を記録した。そして、陽性率が10-20%の州もあるという。こういう状況下だから、政府による追加刺激策がるとの期待で株価が上昇したというが、ほんとうだろうか。後付け理由は、何時もいい加減だと思っているが、今回は酷過ぎないか。あまりにも無責任な解説ではないか。確かに、景気てこ入れ策の一環として、下院民主党は1兆5千億ドル規模のインフラ整備計画法案を発表した。また、トランプ政権も1兆ドル近いインフラ計画の提案を準備しているという。その中で、トランプ大統領は22日、武漢ウイルス危機を受けた経済対策として、国民への現金給付の第2弾を支持すると述べた。どうもこれが引き金で、株価の上昇を引き起こったのかもしれない。米国では、国民給付金で個人が株を買うため、ここのところ株式口座数が増大している。また、モバイル株取引のロビンフッド経由で購入すれば、株の取り引き手数量は無料だという。そして、日本でも株式口座数が増えるという同様な現象が起きている。アマゾンやマイクロソフトなどは、クラウド環境の巣籠り銘柄で、武漢ウイルスの打撃が比較的小さいというか、業績にはプラスに働くようだ。個別ではアップルが2.6%、マイクロソフトが2.78%上昇した。捨てる神あれば、拾う神ありだ。不景気の株高とは、よく言い古された慣用句だ。
ダウ工業株30種 26024.96 +153.50
ナスダック総合 10056.48 +110.35
S&P総合500種 3117.86 +20.12
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