見せしめの意味を含めて厳罰にすべき
愛知県の瀬戸市役所に24日、瀬戸市出身の「藤井聡太七段を殺害する」という趣旨の電話があった。瀬戸市役所が警察に相談し、愛知県警が26日、藤井七段が新幹線で移動する際、車内の警戒にあたった。殺害予告の電話は、50代から60代くらいの中年とみられる男の声だったという。しかし、これまでのところ、何も確認されていない。警察は脅迫の疑いも視野に調べを進めている。藤井七段は明日、東京で「棋聖戦」の第2局あり、7月1日からは、豊橋市のホテルで「王位戦」に臨む予定だ。ダブルタイトル戦が喫緊で迫っているから、外乱で勝敗に影響が出ないように願いたいものだ。彼の謙虚な言動からして、個人的な恨ではないだろう。武漢ウイルス下での暗い世相の中、最も明るいニュースの一つだったのに残念だ。いずれにしても、愉快犯ならいい加減にしろと言いたい。犯人を突き止めて厳罰に処するべきだ。警察には引き続き厳重な藤井七段の警護を願いたい。ところで、同じ愛知県の名古屋駅前の家電量販店で「俺コロナだよ」などと叫び、店の営業を妨害した裁判の判決があった。名古屋地裁は26日、犯人に懲役1年6か月の求刑に対し、懲役10か月の実刑判決を言い渡した。犯人は、公判で「冗談を言っているうちに口をすべらせた」などと主張していました。しかし、犯人は冗談ということの本質が分かっていないようだ。冗談とは、笑いを誘おうとするユーモラスな逸話、または言葉の意味だ。武漢ウイルス下にいる人々に、罹患していると嘘をつくことは、感染の恐怖を与えるから冗談にはならないだろう。名古屋地裁の裁判官は「当時、武漢ウイルスの感染拡大が深刻な社会問題となっていたことから、被告人の発言は店舗の営業だけでなく社会全体に及ぼした影響が大きい」と指摘する。一方で「責任を認めて店に謝罪し、反省の姿勢を示している」として、懲役10か月の実刑判決の減刑は思慮に欠く。所詮、武漢ウイルスに罹患したという虚言を、冗談と言い逃れする人物に、反省など微塵の欠片もないだろう。検察の求刑通り、懲役1年6カ月に処するべきだ。藤井七段の件も含め、見せしめの意味を含めて厳罰にすべきだ。
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