多くの将棋ファンは藤井棋聖を望む
産経新聞主催の「第91期棋聖戦」が開幕した。第1局は8日、幸先よく藤井七段が初陣を飾った。藤井七段はこのまま勢いに乗り、初タイトルを獲得できるのか。将棋界の話題といえば、高校生棋士、藤井聡太七段以外にない。愚生もAbemaTVを見るが、ほとんどが藤井七段の対局だ。正直なもので、これでしか視聴率が稼げないからだろう。確かに、愚生も藤井七段の対局しか観戦しない。何故かといえば、他の棋士に興味がないからだ。特に魔太郎といえば、コンピュータソフトカンニング捏造事件を文春に暴露して、将棋界を暗黒に引きずり込んだ張本人だ。この時、将棋界を明るい話題で闇から救ってくれた藤井七段に、負けて報いるのが奉公だろう。今回、藤井七段は準決勝で名人3期の実力を持つ前名人の佐藤天彦九段を撃破。挑戦者決定戦では、負けない将棋が代名詞の強敵、永瀬拓矢二冠にも勝ち切った。ぜひ、タイトル挑戦の最年少記録を17歳10カ月と20日で更新した藤井七段には、棋聖位も取って頂きたい。第一局は振り駒で先手を引くと、得意な「角換わり」ではなく、渡辺棋聖の得意な「矢倉」を選択した。相手の得意戦法をぶつけていく藤井七段は、大一番で図太さがあるようだ。終盤、魔太郎が怒涛の16連続王手で迫るが、読み切って先勝した。この勢いで、タイトルを奪取して欲しい。タイトル戦は先手、後手で交互に指されるが、一般的に先手番が有利とされる。そのため、渡辺棋聖が先手番の第2局で藤井七段が勝利すると、タイトル奪取の可能性は非常に高くなる。藤井七段には、ぜひ屋敷伸之九段が持つ18歳6カ月の最年少タイトル獲得記録を更新して頂きたい。将棋界の繁栄に必要なのは、国民を引き付けるスーパースターであり、手垢のついた海坊主ではない。多くの将棋ファンは、藤井七段を応援していることに間違いない。
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