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2020年7月 3日 (金)

藤井七段は、他のプロ棋士より抜けている!

95
第61期王位戦七番勝負第1局▲藤井聡太七段vs△木村一基王位戦は、95手で藤井七段の勝ちとなった。2日制タイトル戦だったため、対局者は大変だっただろうが、観戦者の愚生も疲れた。しかし、相手を圧倒した藤井七段の勝利で、愚生の溜飲も下がった。別に、木村九段に個人的な感情は持ち合わせているわけでない。将棋は流行の「角換わり戦法」に、木村九段が△4四歩と藤井七段の攻めを誘う手を指した。これが発端となり、藤井七段の猛攻が始まった。その中で▲7三歩成と強く踏み込んだ手が結果的に大局を制することになった。そして、終盤まで藤井七段が一度も受けずに、一気に木村九段の玉を寄せた。傍から見て、藤井七段は一度も受けの手を指すことはなかったから一方的な将棋だった。木村九段も△3一金と相手の「と金」の頭に、持ち駒の金を打つ奇策に出たが粘りが効かなかった。「と金」で取ってくれば、形勢が大逆転だったようだが藤井七段にまやかしの手は通じなかった。78手目。木村王位は△3一桂と2枚の「と金」が利いている場所に桂を打つ。しかし、下からは「と金」2枚、上からは金と香で、挟みうちの形で寄せられた。木村九段も、けっこう頑張ったつもりではいたというが、完璧に寄せられた。観戦していた同郷の石田和雄九段は、「いやもう、強いなんてもんじゃないね」と語る。AbemaTV解説の広瀬九段は「ぱっと投げ出してしまうことは簡単ですけれど、こういうところに歯を食いしばってきたのが木村スタイルだ」という。しかし、本局は藤井七段が、ほぼノーミスで勝ち切るパーフェクト将棋だった。粘りが身上の木村王位も、全く歯が立たなかった。愚生もタイトル棋戦で、このような一方的に完勝した将棋は覚えがない。藤井七段は、天才と呼ぶだけではなく、何か一段、他の棋士より抜けているような気がする。

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