「東急ハンズ三宮店」(神戸市)は12月に閉店
多品種少量の生活雑貨店「東急ハンズ」が武漢ウイルスの感染拡大禍で2020年4~6月期は10億円の営業赤字を計上とあった。愚生は、30年数年前に東京郊外西にあるM市に越してきた。その当時は、渋谷から走る田園都市線は、小田急江ノ島線の中央林間駅まで接続されていなかった。そして、田園都市線が長津田駅から北上しM市の「東急ハンズ」店ビルに入るという構想があった。そのため、M市の東急ハンズは渋谷や新宿、池袋と同様に巨大な店だった。一日中、ブラブラ散見しても飽きないような、たくさんの商品が並んでいた。困った時、多少価格は高いが品ぞろえが豊富な東急ハンズに行けば何とかなると思っていた。愚生が田園都市線沿線の横浜のマンションに住んでいた頃も、渋谷より近いM市の東急ハンズまで行ったことが多かった。その後、M市の東急ハンズは、規模を縮小して近くのビルに移転した。店で取りあつかう品も減ったせいで、愚生も東急ハンズより車で行ける郊外のDIY店、カインズやユニディに行くようになった。また、価格が安いので商品が豊富なネット通販のアマゾンドットコムも利用する。東急ハンズがあった巨大なビルは、今はユニクロや紳士服の青山、ライトオンなどのアパレルショップで埋められている。盛者必衰の理とはよく言ったものだ。愚生の身近なコンピューター業界でも、IBMと7人の小人のうち、生きながらえているのは、IBMと合併したユニシスくらいだ。M市の東急ハンズは縮小したが「東急ハンズ三宮店」(神戸市)は12月に閉店する。主要店を閉店せざるを得ないほど、ハンズを取り巻く環境は厳しいようだ。武漢ウイルスの感染拡大の前から、前から利益率は低迷していた。2020年3月期のハンズ事業の売上高営業利益率は0%台だった。儲からないなら事業をする必要はない。東急ハンズの利益率が低いことは、売上高販管費率が高いからだという。確かに、東急ハンズでは専門知識を持つ販売員を多数配置されている。そのため顧客対応はきめ細が売りだ。その販管費比率の高さの内訳は、人件費の他に地代家賃も影響している。東急ハンズの直営43店舗と小型店「ハンズ ビー」20店舗を合わせた売り場面積は約14万平方メートル。1坪当たり売上高は約220万円になる。競合のロフトの直営店舗の坪あたり売上高は約250万円と1割以上も開きがある。最近は、単価が高くない商品を、都心の高級立地で売っていることが損益に重くのしかかる。活路はECだというが、その計画は2019年度に10億円だった売上高を、2020年度に50億円、2021年度に100億円に引き上げる。しかし、ECなどアマゾンドットコムと競合して太刀打ちができるのだろうか。
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