都合の良い時だけの自由主義経済
動画投稿アプリ「Tiktok(ティックトック)」を運営するバイトダンスのCEOは、ティックトックに対する米当局の調査は同アプリを封じ込めることが本当の狙いだと非難した。中国の従業員に宛てた文書で、ティックトックの事業の米企業売却を強制するのは「理不尽だ」としながらも、依然として法的手続きの一部であり、バイトダンスは法律に従うしかないと述べた。バイトダンスのCEOの立場から言えば、全く愚生も同感したい。しかし、支那でグーグルやフェイスブックは事業ができない。世界の検索エンジン市場において、Googleに次いで第2位の百度は、支那国内では Google や Bing などは利用でできないことを良いことに、支那最大のシェアを占める。中国発の会社といっても、米国企業の二番煎じという感がぬぐえない。そう考えれば、バイトダンスのCEOの主張は筋が通らない。都合の良い時だけは、自由市場を振りかざす支那人には呆れてものが言えない。今回の香港一国二制度を踏みにじったつけは、市場経済の米国からの独立を意味する。しかし、支那が鎖国政策で上手くいくとは思えない。いずれにせよ、自分の都合の良い時だけの自由主義経済などはありえない。ファーウェイに続く、アリババ、テンセント、百度などの支那企業は、今後どうなるのだろうか。支那国内でしか生きられないのであれば、今後の成長余力は小さいだろう。インターネット社会で、ハードやソフトが孤立して発展をすることはない。頭の固い習近平は、そのことに気付いているのだろうか。ところで、今日は王位戦第三局の二日目だ。藤井棋聖の勝利を信じて疑わないが、期待にこたえていただきたい。
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