余生が短い年金生活に突入したせい
ソフトバンクグループ(SBG)が6月末時点で、米アマゾン・ドット・コム株約1000億円など、米IT関連株を多数保有していたことがわかった。武漢ウイルスの感染拡大への対応で、保有資産の現金化を進めていたが、得た資金の一部を上場株で運用する方針のようだ。余った金を成長が見込める銘柄に資金を投じている。孫氏が買った銘柄のうち、アマゾンに次いで保有額が大きかったのがグーグルの約4億7500万ドルだ。ソフト大手の米アドビも約2億4900万ドル保有していた。そのほか米マイクロソフトや米テスラなど26の米上場株などに資金を投じている。米国では1億ドル以上の運用資産を持つ場合、四半期ごとに投資先をSECに届け出る必要があるとのことだ。今回はSBG本体で運用している資産についての開示で、傘下のビジョン・ファンドの投資先とは違う。今月上旬までに携帯電話Tモバイル株の売却などで、4.3兆円分の資金ができたとのこと。資金は自社株買いや負債削減に充てる。ビジョン・ファンドなどの投資事業は急成長が見込める未公開企業への投資が中心だが、SBG本体の投資は上場株式に投資する。これまで購入した株の上位7銘柄をみれば、すべてIT企業だ。その中でも、アマゾンへの投資が群を抜く。愚生も一時は、ほとんどをアマゾン株に投資していたが、2年前のパウエル・ショックで先が見えなくなり一度すべて売却した。今から思えば、アマゾン株を買い戻すべきだったと思う。孫さんの購入した中には、アップル株はない。愚生もコンピューターエンジニアだったせいで、アップル株を買う気にはなれない。何故ならば、中長期的にandroid OSにiOSが押される気がするからだ。WindowsとマックOSのこれまでを比べれば、ある程度納得してしまう。日本株で例えれば、マイクロソフトはトヨタ、アップルはソニーだ。投資効率は、当面はソニーの方がトヨタより良いだろう。しかし、相場の下落局面ではトヨタの方がソニーより耐久力がある。つまり、マイクロソフト株の方がアップル株より下げに強い気がする。アマゾンと比較しても同様だろう。そう考えて、愚生は下げの局面ではマイクロソフト株が安心だと考えて、パウエル・ショック後は買った。そのせいで、3月の武漢ウイルスでの株の下げ局面では一株も売らずに済んだ。マイクロソフト株の上げ足は遅いが、GAFA株買いの一巡後には、割安感から買われるのではないかと期待している。どうも、余生が短い年金生活に突入したせいで、目先の儲けより、中長期的に大損をしないことを重視するようになったせいだろうか。しかし、愚生の予想は、いつも「捕らぬ狸の皮算用」ばかりだから投資は自己責任で。
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