「人の行く裏に道あり。花の山」は今なのだろうか
ソフトバンクグループ(SBG)が想定元本ベースで数兆円規模のデリバティブ取引を手がけていた。このことから、日本の個人投資家が米国株式市場に現れた「クジラ」の影に身構えている。これが米ハイテク株を、乱高下させた一因なのだろうか。日本の個人投資家が米国株に傾斜してきただけに、SBGへの思惑が広がる。そういう愚生も持ち株の含み益が1月前に戻った感じだ。どうも1月前から、以上に特定銘柄株が上がったがする。過去2週間に取引された個別株のコールの想定元本は1日平均約3350億ドル(約35兆5千億円)と過去最大規模となった。株価指数のオプション取引には大きな変化はなく、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックなど個別株のコール取引だけが急増する異常な事態だったという。そして、この10日たらずの取引でSBGが4000億円以上の利益出して売り抜けたという噂がある。事実なら、実際の事業なんて馬鹿らしくなるだろう。8日の米株式相場は大幅続落した。特筆するのは、8日の相場急落のきっかけとなったのが電気自動車(EV)大手テスラ株だ。株式分割で沸いていたアップルも同様に7%安とこれまで堅調だった銘柄ほど売られた。「人の行く裏に道あり。花の山」という株式格言がある。株式市場で利益を得るためには、他人とは逆の行動をとらなくてはならないという格言だが、なかなか暴落の中を買い入れる勇気はない。オプションと呼ばれる金融派生商品を活用したリスクの高い取引も7~8月に急増した反動で、IT株を中心に当面乱高下が続くとの見方が多い。少なくともSQの金曜日までは波乱が続く気がする。ダウ工業株30種平均の終値は先週末比632ドル42セント安の2万7500ドル89セント。8月に急上昇した大手IT(情報技術)株を中心に調整売りが強まった。IT株の多いナスダック総合指数は2日に付けた史上最高値からの下落率は10%を超えた。IT株の多いナスダック総合指数は3日続落した。それにしても、電気自動車(EV)のテスラは取引開始直後に20%安まで値下がりしたのには驚かされた。S&P500種株価指数への採用が見送られたことで失望売りが膨らみ、21%安となった。テスラ株は7月以降、個人投資家の短期売買が急増していた。高値で買った投資家が狼狽売りしたのだろうか。先週初めまでの上昇が急だった分、反動も大きくなっている。今晩はどうなのだろうか。このひと月の満ち溢れた気持ちが吹き飛んだのは、愚生だけであろうか。
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