上手い話には必ず裏がある
今朝のニュースで、磁気治療器の預託商法などを展開した「ジャパンライフ」は、約2400億円の負債を抱え破綻した。その創業者である山口隆祥元会長(78)が逮捕と伝えた。同社は昭和50年に健康器具の製造販売業者として設立し100万~600万円の磁気ネックレスなど高額商品を販売していた。そして、商品を第3者に貸すオーナーになれば、年6%程度の配当が得られる「レンタルオーナー制度」の預託商法販売を展開した。しかし、被害対策弁護団などによると、顧客に販売してレンタルされるはずの治療機器の8割程度は実在せず、集めた金を別の顧客の配当に充てる「自転車操業」だった。この話を聞けば、誰が考えても詐欺臭いと思うだろう。この低金利の時代に、何もしないで6%の利益が健全に生じるのなら、販売せずに自社レンタルにする。どうも胡散臭い商売には共通点がある。それは、リスクを販売顧客に押し付けるという事だ。例えば、アパート建設でも一括借り上げで利回りが十分にでるなら、自社で建築して自社レンタルにすればよい。森ビルや三菱地所などは、都内の多くの商業地に自社ビルを持って安定に運営している。また、J-REITなどでも多くの商業施設や住宅施設,リゾートホレルなどが運営されている。一方、アパート建設ではハウスメーカーが割高な建設費でオーナーに建てさせる。そして、建設費に上乗せしたお金の一部で、家賃保証を補填して借り上げる。利益を先取りして、後のリスクをオーナーに押し付けているから、その後の経済状況が悪くなれば借り上げを止める。または、家賃を大幅に下げる。この商売も愚生に言わせれば、詐欺と変わりない気がする。こういうマルチ商法は、昔からよくある詐欺に手口だ。思い出せば、和牛商法をめぐり破綻した安愚楽牧場の時は約4300億円の負債だった。今回の磁気治療器の預託商法なども、騙される方も悪いような気がする。同社は、全国の高齢者約7000人の顧客から総額約2000億円を集めたというから恐れ入る。猜疑心の強い愚生は、絶対にこういう話には引っかかるとは思えない。世の中上手い話には必ず裏がある。楽して儲けられることなど、あるはずもないだろう。
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