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2020年10月 2日 (金)

東証はシステムが終日停止

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昨日の東京証券取引所の取引は、終日停止であった。ディスク内のメモリーが故障した後、バックアップ用のディスクへの切り替えがうまくいかなかったことが原因だという。2012年にも、同様のシステム障害が起きたが、前回はメモリーではなくサーバー障害だった。しかし、外部からは同じ要因が繰り返されたように見える。東証は2010年に高速取引システム「アローヘッド」を導入した。仕様は1トランザクション/1㎳という高速取引だった。当時は、IBMと富士通の競争となった。しかし、IBMはその仕様を満満たせないためず富士通が受注した。古い話をすれば、東証は日立製作所と富士通の二社体制でシステムを稼働していた。しかし、日立の障害対応が悪いことで、富士通に一本化された経緯がある。基幹システムは、速さも需要だが、安定性と信頼性が最も重視される。今回、故障した機器はわかっていたため、ディスクを交換してシステムを手動で再起動をすれば売買再開は可能だった。しかし、証券会社からの注文を受け付けていたため、再起動した場合に未処理の注文がリセットされてしまう。そのことを踏まえれば、「大引け」まで停止して注文を失効させた方が混乱は少ない。その方針で障害対応したため、終日停止となった。原因の究明はこれからだが、故障したディスクやメモリーは富士通製となれば、富士通の責任は免れない。ハードの故障自体は、想定内だろうがバックアップシステムが正常に作動しなかったことは大問題だ。アローヘッドは約350台のサーバーで構成する大規模システムだというから、単純な切り替え検証だけでは障害原因は見つからないだろう。今回の装置は、アローヘッドを刷新した2019年11月に導入したものだ。テストでは正常に切り替えができていたといっても、実働ベースのトランザクション負荷はかけていなかっただろう。愚生も入社したての頃、大学センター試験のシステムを富士通が受注した。センター試験の前だというのに、障害が起こり休日も全員駆り出された。愚生の先輩など、結婚式場から直帰して、式服のままで障害調査をしていた。保守部門などは、徹夜で開発部隊をサポートしていた。サポート部隊からは、要員が必要なら徹夜明けの某担当に電話しろと命だった。寝ていると思い気が引けたが、電話すると子供の泣き声が聞こえた。愚生はつくづく「泣く子も黙るF社」に入ったと実感した。しかし、長年勤めると慣れてしまうのだろう。部下だった中途入社の某君に印象を聞くと、富士通は暗いという。愚生は「長年F社にいると暗さに目が慣れてしまうのかもしれない」と答えたのを思い出す。障害対応は大変だろうが、頑張って頂きたい。

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