「時間よ止まれ」という曲を聞くと
矢沢永吉の「時間よ止まれ」という曲を聞くと当時を思い出す。この曲は、矢沢永吉の5枚目のシングルで、1978年3月21日に発売された。シングルの累計売上はミリオンセラーを記録した曲だ。そして、1978年に資生堂のCMソングにも採用されたことで、更に人気が出た。愚生がF社の田園都市線沿いの寮に入居してから数年後だった。知り合いや行く場所もないため、渋谷に出る手前の「自由が丘」駅付近などによく飲みに行った。当時の田園都市線は、武蔵溝ノ口からは今の大井町線だった。そのため渋谷に直行していないため、「自由が丘」で東横線へ乗り換えが必要だった。そういう面では、当時の「自由が丘」は今以上に人が集まる場所だった。そのため帰りを考えれば、渋谷まで行かずに「自由が丘」で呑むほうが便利だった。当時は賑わいがあって、映画館も数軒あった気もする。45年前の横浜市青葉区(当時は緑区)は閑散とした田舎で、丘陵を削っただけの田舎の住宅地だった。愚生も寮住まいが不便なため、早々に東横線沿いの元住吉に移り住んだ。当時はカラオケなどない時代で、スナックなどにはデュークボックスが設置されていた。はっきり記憶にはないが、1曲百円位だったと思う。矢沢永吉の「時間よ止まれ」やガロの「学生街の喫茶店」、猫の「地下鉄に乗って」などを聞いた思い出がある。都会に出た寂しさや、社会に出ての戸惑いを紛らわしたかったのだろうか。そして、都会に出た学生時代の友人が愚生宅に集まり、飲み明かしたことも多かった。愚生同様に、入社したての学友も同じ心境だったのだろう。あれから、40年以上も経て、いつの間にか都会に定着した。そして、東京都民と呼ばれる時期が一番長くなっても、思春期を過ごした地域に愛着を感じて、未だに地方出身者という気持ちが強いのは愚生だけであろうか。
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