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2020年10月30日 (金)

2社の株を長期保有すべきと確信

Amamictop
昨日は、米アマゾン・ドット・コムが2020年7~9月期の決算を発表した。純利益は、前年同期比3倍の63億3100万ドル(約6591億円)。売上高は37%増の961億4500万ドルで、事前の市場予想(927億ドル)を大幅に上回った。1株利益は12.37ドル(前年同期は4.23ドル)。部門別では、通販のオンライン売上高が38%増の483億5千万ドルに伸びた。クラウドサービスAWSの売上高は29%増の116億ドルだった。有料のプライム会員からの収入を含む継続課金サービスは33%増の65億7200万ドル。2020年10~12月期の売上高が1120億ドル~1210億ドルになる見通しだと発表した。一方、マイクロソフトにとってもクラウド事業が「屋台骨」になってきた。前日発表した2020年7~9月期決算で関連事業の売上高が150億ドル(約1兆5700億円)を超えた。売り上げ全体に占める比率はクラウド事業が4割を上回り、企業のIT投資が細るなかで増収増益を支えた。マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、クラウドの力強さが継続したと7~9月期を振り返った。売上高は前年同期比12%増の371億5400万ドルと、市場の事前予想(357億ドル)を10億ドル以上上回った。武漢ウイルス感染拡大の影響が長引き、企業の投資意欲は冷え込む傾向にある。そのため、2020年の世界のIT投資は2019年比▲5.4%減の3兆6087億ドルとなる見通しだ。しかしながらマイクロソフトは、武漢ウイルス禍でも必需品となったクラウドが下支えした。マイクロソフトのクラウド事業は、コンピューターの演算能力をインフラとして貸し出す「Azure(アジュール)」と、業務ソフトをネット経由で使うサービスが2本柱だ。職場の協業アプリの「Teams(チームズ)」は、1億1500万人が利用する。2社のクラウドのシェアを比較すれば、2016年「アマゾンが33%に対し、マイクロソフトは10%」だった。それが2020年上半期は「32%と19%」まで縮まった。7~9月もアジュールの売上高は前年同期比48%増えており、一段と差を縮めている。しかし、アマゾンの強みは顧客の声をもとにしたクラウドサービスの種類や領域の絶え間ない拡大だという。ここからは愚生の私見だが、2社の決算を見て思うのは爆発的なストレージ伸びはクラウドが基盤だ。過去を振り返ると、これからの将来も簡単に推測がつく。個人ユーザーに限ったとしても、保有する写真・動画・音楽・文書などのデジタルデータの容量は年々増え続けている。貴重なデータを消失させないために様々な保存方法が模索されてきた。かつては、パソコン上の膨大な電子データを外付けハードディスクなどに保存した。ここ数年では、アップル社のicloudのようなクラウド型オンラインストレージサービスが無料で提供されている。それに伴い、クラウド上に電子データを保管するユーザーが増えている。今後は写真、動画、重要文書などを安全に保管するツールとしてクラウドストレージのニーズはさらに高まる。様々なクラウドサービスの中で、最も重要なサービスの一つとして普及することは間違いない。情報量の爆発は、過去からこれまでも級数的に伸びた。そう考えれば、クラウドで先行する2社は、すべての面で圧倒的に優位だろう。揺るぎない決算を見る限り、愚生も2社の株を長期保有すべきだと改めて確信した。

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