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2020年12月 8日 (火)

サプライチェーンの破壊は時間の問題

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愚生が初めて米アマゾン・ドット・コム株を買ったのは、800ドルくらいだったろうか。その後、何回か売買してパウエルショックで暴落後、少し回復して平均買いコストに戻った頃にすべて売却した。今から思えば、FRB議長のパウエルには、苦々しい気持ちしかない。投資にタラレバはないが保持してれば、利益でタワマンの一つもかえただろう。ただ、あまりに高いPERが暴落時に気になったので、当時の判断は正しいと今でも思っている。アマゾンの利益の源泉はAWS(クラウドサーバー)だ。そう考えて、その後はアマゾンを追い上げるマイクロソフト株に乗り換えた。ただ、ソフトバンクの孫正義氏のポートフォリオは、断トツにアマゾン株への投資資金が多かった。それを見てからは、改めて高値であったが少し買った。今から思えば、成長企業にとってPERなど意味がない投資指標だと思うようになった。やはり、キャッシュフローと売り上げの伸びが重要な気がする。アマゾンが進出した業界は、破壊的な影響を受ける。2000年代には、アマゾンによる電子商取引は、書籍や音楽、玩具、スポーツ用品など小売りの幅広い分野を破壊した。米玩具販売大手のトイザラスや米スポーツ用品店のスポーツオーソリティ、米書店チェーンのバーンズ・アンド・ノーブルなど100年も続いた大規模小売店がアマゾンによって倒産に追い込まれた。アマゾンが次の標的とするのは、薬局、中小企業向け融資、物流など9つの業界だという。アマゾンは、実店舗を展開する食品スーパー、ホールフーズ・マーケットを買収した。2018年にはオンライン薬局のピルパックを買収。最近発表した新サービス「アマゾン薬局」で、全米に薬局の流通網を築こうとしている。また、アマゾンマーケットプレイスでは、出店者に銀行よりも有利な金利で融資を提供している。武漢ウイルスの感染拡大の中、巣ごもり消費によりアマゾンの業績は大幅に伸びている。2020年7~9月期の純利益は前年同期比200%増の63億㌦に達した。実際、愚生なども、薬はヨドバシドットコムから、さらに安いアマゾンに購入先を変えた。今通販で購入する品のほとんどがアマゾンになってしまった。そして、音楽は音声アシスタント「アレクサ」、映画やドラマはアマゾンプライムで見ている。テレビはパソコン・モニターになってしまった感がある。アマゾンが明らかに破壊しようとしている5つの業界とは、薬局、中小企業向け融資、物流、生鮮食品、決済だ。そして、取り組み始めたばかりの段階には、保険、スマートホーム、高級ファッション、園芸市場だという。そして、アマゾンは「店先」だけでなく、医薬品流通の中核業務も破壊しようとしている。アマゾンが全米50州で薬局免許を持つピルパックは、調剤分野で大企業や他の企業向けに医薬品の調剤管理を引き受けている。また、アマゾンが買収したスーパーのホールフーズ・マーケットを利用すれば、処方薬を調剤できる実店舗も約450店あることになる。ピルパックは利用者の薬を自宅に直接届ける。決められた時間に服用できるよう1回分の薬がパックになっている。服用時間のリストや、今回配達された薬がいつなくなり、次の配達はいつになるかを記載した書類も同封されているという。そして、プライム会員には無料配達と薬の割引も提供する。日本でもこういうサービスが始まれば、薬の飲み忘れは減るだろう。愚生の場合でも、飲み忘れで薬があまるため、1年に一回程度は医師に投薬数を調整して貰っている。「アレクサ」アプリには、医療に関する簡単な質問に答えや緊急時に警報を送り、治療提供者とやり取りできる機能も搭載されているという。こうなると、薬局サプライチェーンが破壊されるのは、時間の問題のような気がする。

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