動物の方が人間より遥かに賢い
月初めに、飼っていたロシアンブルーの猫が逝って寂しくなった。猫の顔を見たさに、ホームセンターのペット売り場に行った。あいにく、ロシアンブルーはいなくて興味は半減した。最近は猫ブームも去ったのだろうか、小犬種が多くなった。人気の一位はトイ・プードルで、二位はチワワだそうだ。どちらも老人向きで、散歩か楽な犬種だ。少子高齢化で、老人主体のマーケティングから小型犬が多くペットショップに居るのだろうか。子犬を眺めていると、ペットショップの店員が寄ってきた。子犬を抱いても良いという。犬好きなカミさんは、喜んでチワワを抱きたいという。店にいたチワワを抱きながら、目が離れていると小言をいうと、店員も器量が悪いから他店から廻ってきたという。愚生は犬を飼いたかったが、カミさんに「歳を考えろ」と反対されていた。そこで、もう一軒暇つぶしにペットショップにドライブしようと誘った。今度は、ホームセンターではなく全国チェーンの16号線沿いのペットショップに行った。さすがに、多くのワンちゃんがいた。その中に、チワワも三匹いた。ロングコートチワワとスムースチワワがいた。チワワは10数年前にテレビCMで大ブレイクしてから、人気を誇っている。日本では被毛の長いロングコートチワワの人気が高いという。しかし、愚生はつるんとしたスムースチワワの方が好きだ。後ろから見るとラブラドルレトリバーのクリーム色の背中に似ている。さすがに前顔は違うが、後ろ姿は愚生が飼っていたラブラドルレトリバーにそっくりだった。若ければもう一度ラブラドルレトリバーを飼いたいと思っていた。ラブは無理でも、スムースチワワなら何とかなるのではと思った。年齢を理由に、犬を飼うことに反対していたカミさんも、嬉しそうにチワワを抱いて可愛いという。このペットショップの子犬は、目も離れていなくて器量も良いし、賢そうにも見えた。愚生はカミさんに、今飼わないと誰かに行ってしまうと決断を促した。結局、愚生ら老夫婦は先々のことを考えずに飼うことになった。お互いに、相手さえ長生きすれば、何とかなると思っているのだろうか。亡くなったロシアンブルーには申し訳ないと思いながらも、自分勝手な愚生自身に呆れた。一旦、犬を飼う事に決まれば、反対していたカミさんは、名前は決めるし、ペット用品の註文を次々という。そして、自分の部室横に犬のケージを置くという。これまでもそうだったが、ペット自身は一番世話をしてくれる人に好意を持つようだ。そう考えると、世間を騒がして不倫騒動を起こす面々は、犬畜生にも劣ると言える。本質を見抜く動物の方が、人間より遥かに賢いような気がする。
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