北関東3県がワーストリレー
令和2年2月11日に急逝した野村克也さん(享年84)のクラウドファンディングが終了した。 南海ホークスメモリアルギャラリー(大阪球場跡地「なんばパークス9階」)に、野村克也氏の一周忌に合わせ、選手として輝いた「ノムさんの名前を刻む」クラウドファンディングは、多くの支援者を得て大成功だった。当初の予想を超えて、支援総額「43,541,500円、目標比217%」も集まった。当初の目標金額は「20,000,000円」だから、計画よりも集まり過ぎたと言ってよい。2020年11月11日に募集を開始し、二ヶ月間で「2,388人」からの支援を得た。ご褒美として、「基金の支援者全員に記念品を配る」というから楽しみに待とうと思う。愚生の寄付の返礼品は、当初はバット1本だと思っていたから嬉しい気がする。できれば、付加価値の高い物であって欲しいと思うのは欲張りすぎだろうか。ところで、民間シンクタンク「ブランド総合研究所」の令和2年の都道府県魅力度ランキングで、茨城県は7年連続最下位から脱却した。しかし、その座は隣県の栃木に渡った。茨城が最下位の前年は群馬だった。どうも、北関東3県で「魅力度最下位リレー」をしているようだ。なぜ、北関東3県がワーストリレーをするのだろうか。納得がいかない栃木県の福田富一知事は、「評価手法が問題」と調査会社に手法を変えるよう申し入れた。北関東各県の知事が、同様な不満を口にするのにも納得する。その理由として茨城は、世界から注目される絶景スポットの「国営ひたち海浜公園のネモフィラや日本三名園の一つ偕楽園」を有する。また、栃木は「世界遺産の日光東照宮」、群馬も「世界遺産の富岡製糸場」を誇る。また、土地後は鬼怒川温泉、群馬は草津温泉などリゾート温泉地としても名高い。3県とも十分魅力的な観光資源がある。では、世間から低評価の原因は何に起因するのだろうか。一般的に関東地方といえば、東京や横浜を思い浮かべる。北関東はどちらかというと、関東郊外という位置付けだ。首都圏の付録といえば言い過ぎだが、東京圏に隠れてしまうという。東京に近くて便利なのが仇になっている。2つ目の理由は、北関東の平成29年度の1人当たりの県民所得は、栃木3位、群馬5位、茨城7位で、47都道府県の中でも、かなり上位で高水準だ。対照的に魅力度ランキングベスト3の常連に名前を残す沖縄の県民所得は、全国最下位、北海道も同36位だ。また、栃木県の日光市は市区町村別魅力度ランキングで「13位」群馬県も草津町は「29位」にランクされる。要するに、住民の北関東各県に対する満足度が高く、地元を宣伝することに興味がないのだろう。そして、世間がよく知るイメージでは、茨城は「水戸納豆」、栃木は「宇都宮餃子」、群馬は「こんにゃく」とどれも見栄えがせずに「ダサイ」と言われても仕方がない。愚生の私見だが、愚生の息子が行く「小学生の林間学校」の宿泊地は日光だ。小さい頃から、首都圏の人は草津温泉や日光、偕楽園などへ頻繁に行っている。そのため身近に感じるから、改めて魅力を感じないのかもしれない。そういう愚生も、東京タワーは高校時代の「東京見物」で昇ったきりだ。
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