都会から地方へ移住すること
武漢ウイルスの感染拡大で、テレワークが普及したのを機に、都会から地方へ移住することが話題となっている。人材派遣大手のパソナは、本社機能を東京から兵庫県の淡路島に移すという。確かに淡路島は、土地や住宅は安いから移住者にメリットは多いだろう。政府も地方移住に前向きで、内閣府も移住応援サイトを立ち上げている。意識調査では、東京圏に住む人の31.1%が地方で暮らすことに関心を持っている。そして、地方移住を考えている人は約半数もいる。東京では転出超過で、埼玉県が全国一の転入超過というから武漢ウイルスの感染拡大の影響は大きいようだ。しかし、愚生のような田舎者は、いくら地方へ行くと不動産が安いからと言って住む気にはなれない。経済的にゆとりある生活や職住接近のメリットは分かるが、田舎でのデメリットも大きい。すべてがバラ色の移住生活とはいかないだろう。確かに、インターネットの普及でテレワーク環境が改善し、仕事において地方で働くこと自体に支障はない。しかし、住んですぐ感じることは文化の壁だ。その証拠に、辺鄙な地方の場合には、移住しても大半が数年以内に都会へ戻ってしまうという。田舎者は、先祖代々その土地に住み続けている人が多い。そのため、仲間どうしのプライバシーの観念が薄い。そして、根掘り葉掘り新来者の素性を尋ねる。また、その地域独特の価値観もあり、移住者が溶け込むことは容易でない。多くの田舎者が都会に行ったきり帰らないのも、自由な雰囲気を満喫できるからかもしれない。愚生が育った地域では、「八尾、風の盆」という祭りが有名だ。しかし、祭りの当番に当たると大変だと嘆くひともいる。北関東などには、移転した大企業の工場に勤める人が多い。その移転者と地方の中小・零細企業に勤める人や農家の人たちとの間には相当な所得格差がある。そして、移転者は属性が良いから、30代そこそこで3000万円位の新築の家やマンションをローンで取得する。生活水準以外にも、その土地の方言や食べ物、更には戦前からの組内なども存在して厄介だ。いずれにしても、田舎生活をするならその文化にどっぷり浸かるしかない。愚生などは、鬱陶しい田舎のしきたりや付き合いを避ける為に、生まれ育った地元に戻る気はしない。そのほかにも、地元に恥ずかしくて戻れないという人もいるだろう。地方出身者で田舎に帰るのは、都会に出て思うようにいかずに失望した人が多い。
ところで、「おかえり!ノムさん 大阪球場(なんばパークス)に。」から以下のような、活動報告がポストされた。
プロジェクト発起人・江本孟紀より御礼のご挨拶 おかえり!ノムさんプロジェクト
正直に言います。50万円でもいい。せめて100万円は超えてくれないかな。
そんな思いでプロジェクトの発表会見に臨みました。
それが、どうでしょう。4354万1500円。
これほどの額になるとは、想像をはるかに超えました。
友人、知人、見知らぬ方からも「参加させてもらいました」
「協力させてもらいました」というありがたい言葉を掛けていただきました。
ありがたかった。
「南海の野村」はプロ野球史に燦然と輝く存在です、と訴えてきました。
長嶋茂雄さん、王貞治さんに匹敵する実績を残した名プレーヤーの足跡は
しっかり残さなければいけない・・・と言い続けてきました。
そんな思いは、われわれが思うよりもはるかに強く、
世の中の方々が思っておられたということ。この金額が証明しています。
野村さんが南海を去った経緯を、いろいろな形で記憶する人もいるでしょうが、
「野村さんの足跡を残そう」という思いの強さが勝った。
これこそが今回のプロジェクトが順調に進んできた証でしょう。
改めて感謝申し上げます。
ここまで野球界に生きてきた者として、ほんの少し恩返しができたのかもしれません。
ただ、天国のご本人がどれだけ感謝しておられるか。こればかりは分かりませんが(笑)。
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