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2021年2月21日 (日)

将棋棋士の年収は大変な割には安い

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日本将棋連盟は、2020年の獲得賞金・対局料ランキングを発表した。2020年に最年少で二冠に輝いた藤井聡太王位・棋聖が4554万円で4位となった。前年度の9位から、大きく順位を上げた。竜王・叡王の豊島将之二冠が、1億645万円で2年連続の1位。藤井二冠は、棋聖戦や王位戦でのタイトル獲得が大きく貢献したようだ。2位は渡辺三冠で8043万円、3位は永瀬拓矢王座が4621万円だった。将棋界の顔で1億円越えの常連だった羽生九段は6位の2491万円だった。女流棋士では、里見香奈四冠が1位だったが金額は非公表だ。女流の場合、プロ棋士と言ってもあまりにも金額が少なくて公表できなる金額ではないのだろう。下に10位までの獲得賞金額を記すが、10位で1692万円というから将棋士の収入はあまりよろしくない。プロ棋士の年収は、対局で獲得した賞金、講演会、指導料、将棋連盟から支給される基本給などが主だ。とくにその中でも大きく年収に関わるのが対局料だ。獲得した賞金が年収の主なものだろう。要するに、強い奴ほどよく稼ぐ。
基本給と言えるものは順位戦のランクらしい、名人で100万程度だという。
B1級:約50万円 
B2級:約30万円
C1級:約20万円
C2級:約15万円
といわれているから、順位戦の基本給はC級では非正規労働者の年収以下だ。一般的にプロ棋士によって年収はかわるが、全体的な平均としては年収700万~800万らしい。現在プロ棋士は160人程度のため、最下位の棋士は年収が400万程度しかない。700万~800万と言えば、平均的な年配公務員の年収に近い。教員や市役所などで、管理職でない世代の平均年収だ。ただし、20代からその額を貰っていると考えれば、平均的な公務員よりは少し良いのかもしれない。30年くらい棋士を続ければ2億円~3億円位だから、平均的な大卒サラリーマンの生涯獲得賃金だ。ただし、厚生年金基金はなく自営業の扱いというから国民年金だ。老後の貯えがなければ安心して過ごせない。そう考えれば、大変な職業の割には安いかもしれない。ただし、知的労働のためプロ野球選手よりは長期に安定に稼げる。プロ棋士になるには、その世代でもトップクラスの頭脳が必要だ。趣味と実益を兼ねていなければ、割が良い職業とは言えない気がする。
ちなみに、順位戦の対局料は、名人が1,050万円、挑戦者は450万円、そして勝者は1,200万円、敗者は300万円。その他の収入と言えば、将棋教室で10万円前後(月収)、将棋の指導対局で2~3万円、AbemaTVの解説料は10万円くらいなのだろうか。
対局料や賞金を合わせた合計が1000万円を超えるのは約1割程度だ。 9割の棋士年収は1000万円以下だという。勝てない棋士は対局料や賞金も入らないから、生活は楽ではない。そのため将棋の対局で稼げない棋士は、将棋教室を開催したり、イベントで1回あたり2~3万円の報酬で将棋の指導をしている。しかし、将棋教室を開くにも教室の家賃や生徒の確保の広告宣伝費という固定費がかかる。アルバイトをしている棋士のなかには、結局プロ棋士をやめないといけなくなるケースもあるという。賞金としては、竜王戦が一番高い。優勝賞金は4200万円で敗者賞金でも1550万円もある。名人戦は非公開だが、おおよそ2000~2500万辺だといわれる。詳細は知らないが、 日本将棋連盟では賞金順に棋戦が並ぶというから、竜王戦・名人戦・王位戦・王座戦・棋王戦・叡王戦・王将戦・棋聖戦の順で賞金の金額が高いのだろう。王位戦が700万程度、王座戦が500万程度、棋王戦が500万程度、王将戦が300万程度と言われる。竜王戦がずば抜けて金額が高いから、これを勝つことが最も重用だ。また、それ以外に8タイトル戦ではないが賞金が高いのが、藤井聡太二冠が勝った朝日杯将棋オープン戦が約1000万円・新人王戦200万円などだ。これらの数値は、愚生がネット検索で調べたものであるから信ぴょう性は保証できない。

 

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