大きく伸びるのはクラウド型サービス
米ハイテク大手各社が7〜9月期の決算を発表した。GAFA+Mと呼ばれるのは、アルファベット(グーグル)、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトの各社だ。時間外取引では、アルファベットの株価が9%上昇、アップルが5%下落した。しかし、ニューヨーク市場ではアルファベットの株価が△7.2%上昇し、アップルが▲0.78と下落した。やはり、アルファベットの利益59%増という発表は大きかったようだ。源泉は広告収入の伸びだ。特にユーチューブは、前年同期比32%増の50億ドルと急成長を継続した。しかし、最近のユーチューブは広告が多くて、見る気がしなくなる時もある。何とかならないものだろうか。フェイスブックやインスタグラムも同様だ。重要な情報が広告の中に埋もれているような気分だ。そういう理由で、愚生はLINEのグループ枠の中で発信することが多くなった。広告に邪魔されないのが嬉しいからだ。一方、アップルは売上高が前年同期比で1%増の647億ドル、純利益は7%減少して126億ドルだった。どうも、中国での売上高は79億ドルと、29%減少したことが足を引っ張った。ファーウェイへの制裁の見返りなのだろうか。ただ、5Gに対応したiPhone 12の売れ行きは好調で、次の四半期には成長を取り戻すという予想だ。フェイスブックは、売上高が22%増加し215億ドル、純利益は29%伸びて78億ドルだった。ただし、1人あたりの収益性が最も高い米国とカナダでは減少するという予想だ。アマゾンは売上高が前年同期比37%増の961億ドル。純利益は前年同期から約3倍の63億ドルと、前四半期に引き続き、過去最高益となった。ただし、アマゾンドットコムの利益の大半はクラウドサービスのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)からだ。そのクラウドサービスは、競争が激化し売り上げは29%増の116億ドルにとどまった。競合のマイクロソフトのAzureが50%の伸びたのとは対照的だ。愚生の予想値と同様だったため、世界でのクラウドサービスシェアは、アマゾンドットコムのAWSが30%、マイクロソフトのAzureが20%位になった模様だ。そして、今後はその差がさらに縮小すると予想する。ここからは愚生の個人的な感想だ。フェイスブックは広告宣伝が多く嫌いだ。また、ユーチューブも広告を何とか抑えて頂きたいと思うくらいの気分だ。今後アップルiOSのように端末を特定しない機能が加われば、フェイスブックからのリサーチによる広告が遮断される為、Androidも追随しなければならないだろう。そう考えるとフェイスブックやユーチューブではなく、アマゾンドットコムのようなログイン型の広告ページの効率がよく伸びるような気がする。いずれにしても、今後に大きく伸びるのはクラウド型サービスだろうから、アマゾンドットコムやマイクロソフトに期待したい。どうしても、ポジショントークになってしまった。
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