山下泰裕会長は全ての役職を辞任すべき
今朝の産経新聞で、山下泰裕会長による事件の隠蔽が報じられた。愛知県連の河原月夫会長が親族の子供が負けた結果を不服とし審判に暴言を繰り返し、全柔連から懲戒処分を受けた。しかし、河原氏はその後も県連会長職にとどまり、県連理事会に出席するなどし。コンプライアンス委員会の調査では、河原氏が平成28年に県連会長に就任して以降、不明朗な支出が大幅に増えた。その中には、県連が積み立てていた5千万円以上の定期預金が取り崩されていた。このため、同委員会は「河原会長の辞職と執行部の刷新」を求めた勧告書案を作成し、昨年11月26日の常務理事会で山下会長に対応を一任した。ところが、愛知県連盟の執行部刷新を求めた勧告書案を作成したにもかかわらず、山下泰裕会長が口頭での「注意喚起」のみにとどめ、勧告案を事実上放置していた。今年1月に自己都合を理由に退職した前事務局長のパワーハラスメント疑惑と同様、全柔連の理事会にも経緯を報告しておらず、再び隠蔽をした。産経新聞の報道が事実なら、こういう人物を全柔連会長やIOCの理事にすること自体間違っている。山下会長は柔道の指導者としては最強なのだろうが、頭の中でコンプライアンスとはどういうものか全く理解していないようだ。この山下氏と似たのがオリンピック組織委員長だった森元首相だろう。いずれにしても、コンプライアンス委員会がまとめた勧告書案の大半が放置された事実は重い。その後の全柔連理事会では、勧告書案が作成されたことも説明していないという。愚生が思うに、国民栄誉賞まで頂いた山下氏は柔道家としては立派な人なのだろう。しかし、貴乃花と同様に実技が上手いからと言って組織運営に長けているとは到底思えない。パワハラを内部告発できる環境を実現するには、告発者を守る必要がある。今回の事件だけでなく、オリンピック組織委員会でも同様な不始末をおかしている。餅は餅屋に任せて、柔道の指導をやるべきだ。放置しておけば、いずれは国民栄誉賞の返上にまで繋がってしまう。
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